遅れた母の日、葵祭、三時間以上は歩きましたね、

 ウラゲツさんが『グーグル・ブックスがやってくる』をエントリーしていますね。昨日は葵祭りだったのですが、午前中だったので、僕が京阪三条で下車したときはもう終わっていました。そう言えばまだ、一度も葵祭りを見ていないのです。モーニングショーでは毎年見逃してしまう。今月の20日(土)から待望の映画『ヨコハマメリー』もテアトル梅田でモーニングショーです。うっかりすると見逃してしまう。この映画に関してコミュニティがミクシィに立っているのですが、これが面白い、ガキの頃、結構、メリーさんに話しかけられた人が多い。警察の人もメリーさんんには代々リスペクトしていたみたい。街の風景になじんでいた。なるほど、渋谷のハチ公、上野の西郷さんのように、メリーさんは「ヨコハマメリー」だったんだ、メリーさんがこの街から消えてメリーさんの不在が気付きとなって、改めてこの街の変貌に気づかされたと誰かがコメントしていましたが、メリーさんはもう都市伝説になってしまっているんだなぁ、映画もさることながら、モデル小説を読んでみたいなぁ…、最近、気がついたことは、僕は結構、嶽本野ばらの小説が好きなのですが、野ばらのヒロインたちはメリーさんに通じるものがある。
 葵祭のかわりに大澤真幸の『虚構の時代の果て』を求めて、三条ブックオフ、古本屋、三月書房、京大生協、ガケ書房などに行ってきました。そうそう、久しぶりに御幸町アスタルテ書房を覗きました。金子國義渋澤龍彦、店内は昔と変わっていない、ふと、ここに、メリーさんがお客さんと来店したら、どんな風なまなざしで棚をみるのだろうかと、想像しました。三月書房でディープな棚を見て、でも、『虚構の時代の果て』はなし。それから、鴨川沿いに出町柳に向かって歩いていると、偶然にも、近所のご婦人方に会ってしまった。飴玉もらって又、歩き出す。
 大澤さんは京大の先生だから、ひょっとしてあるかもわからないという淡い期待で京大生協を覗きましたが、やはり、もうちくま新書の目録にないものは無理ですね、仕方がないから京大前の今出川通りを銀閣寺の方に向かって『シサム工房』に入って、遅れた母の日のプレゼントに『アレッポの石鹸』を一個、購入。
 北白川のガケ書房では店内に高田渡のフォークが流れていました。ここの本屋は本当に、遊び心が満載です。店内に生ギターを置いており、ご自由にお弾き下さいだって、椅子まで用意している。『風の旅人』がメンチン、バックナンバーも並んでいました。善行堂など、古書のコーナーもあります。でも、思わず手に取ったのは、森健の『インターネットは「僕ら」を幸せにしたか?』 でした。どうも、グーグルのことが気になっているのですね。
 店を出て又、歩き出す。銀閣寺に向かい哲学の道から岡崎、京阪三条と舞い戻り、電車に乗って帰るのです。哲学の道沿いは人がすくなかったです。のんびり散策できました。疎水に見事にデカイ鯉がおよいでいましたね。そんな呆けた歩行を目覚めさせるように向こうから笑いざわめくジョギングの二人連れがやってきました。あれ!、又、知り合いに会ったのかなと思いましたが、マラソン解説者の増田明美さんでした。おもったより綺麗でした。彼女の喋りは歯切れがいいでしょう。まず、僕の耳が反応して「どこかで聴いた声」が迫って来たと風を感じたのです。ちょいと、歩き疲れていたのですが、又、少し元気が出ました。