監督の才能に驚きました。時代劇です。

花よりもなほ
 是枝裕和『花よりもなほ』を見ました。前日、図書館で『Switch 6月号ー戦わざる者たち』を読んである程度の情報が入力されていたのですが、予想以上に素晴らしい映画でした。恐らく僕の中で邦画史上ベストワンにカウントしてもいいかなぁと思いました。この映画の中には饒舌なほど様々なメッセージが込められています。でも、それは直裁に発話しない、とても大切なメッセージなのです。「糞を餅に変換する」是枝裕和の才能に脱帽です。
参照:http://library.cocolog-nifty.com/movie/2006/07/200676_e228.html
ほれてかよえば
 ↓で言及した「有田芳生の今夜もほろ酔い」は6月30日をもって閉鎖なんですね、鶴見さんの気になった言葉は『胡蝶の夢』でした。そう、荘子の(斉物論)から荘子が夢で胡蝶になって楽しみ、自分と蝶との区別がつかなくなったという故事です。映画を見ての帰りの電車で鶴見さん、加藤典洋黒川創の『日米交換船』を読みました。何故かこの映画に相応しい本だと思いました。この映画を見た鶴見さんの感想を訊きたいですね。
参照:花よりもなほ@ピピのシネマな日々「憎しみの連鎖を断つか、」
 ちょうど保坂和志さんのweb草思のエッセイがアップされていましたね、「冷淡さの連鎖」か、これも断ちたいものです。http://web.soshisha.com/archives/world/2006_0629.php
オンライン書店ビーケーワン:Switch Vol.24No.6(2006Jun.)オンライン書店ビーケーワン:日米交換船