環境/フェミニズム

 滋賀県知事選で、嘉田由紀子さんが当選しましたね、環境社会学の第一人者とも言われ、著者も多数あるということですが、読んでいません。bk1でチェックすると、色々あります。
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 僕の身内にも滋賀に居を構えて暮らしているのがちらほらいますが、京阪神のベットタウン化していますね、交通の便がいいのです。それに休みには自然をたっぷり楽しむことが出来ますからね、そう言えばマイミクのえこまさんも滋賀ですね、さっそく、メルマガに『20世紀型男性政治家の終焉』というメセージで寄稿するらしいです。
追伸:本日、えこまさんが予告通り滋賀県知事誕生http://d.hatena.ne.jp/eco1/20060705#p1をアップ!
 嘉田さんに関する毎日新聞の記事を紹介します。間違いなく新しい潮流がメインストリートを流れ始めたのでしょうか、そう言えば宮台真司さんが2001年からインターネット選挙運動のロビイングを展開していると『バックラッシュ!』に書いていましたが、どの程度、運動が進行しているのでしょうか、今度、町内会の明るい選挙推進委員に選ばれたのですが、日曜日に会合があるので、訊いてみようかなぁ…、遅かれ早かれインターネット選挙運動は実現するでしょうね、そのための法整備で何が問題なのか、少し学習する必要があります。
 そうそう、『バックラッシュ!』で斎藤環さんは、「バックラッシュ精神分析」(102〜120頁)で内田樹さんを痛烈に批評しています。

 内田がほぼ田島陽子ひとりをフェミニスト代表であるかのごとく例示しつつおこなうフェミニズム叩きに対しては、いまさら無知とか下品とかいってもはじまらない。これほどあからさまな「為にする議論」を、いまなおみずからの公式ウェブサイトで公開し続けるという身振りは、議論や対話を最初から放棄するためになされているとしか思われない。それでなくとも内田は随所で、自分に対する批判には一切回答しないと公言している。
 しかしこれは、フェミニズム嫌いという「症状」を偽装することで、そこに何か本質的なものがあると錯覚させるためのパフォーマンスなのではないか。かりそめの自己を無邪気に演じつつ、その内側に秘めた「本当の自己」の存在を解釈されたいと目論むこと。これは「本当の自己」が空っぼである場合に、しばしば採用されるテクニックである。もっとも、主体を空虚にして身体の知にしたがうべきことを主張する武道家・内田にとって、こうした「主体の空虚さ」を指摘されることは、むしろ喜ばしいことであるに違いない。

 僕はフェミニズム嫌いという「症状」を偽装する必要はないけれど、後半の「主体を空虚にして身体の知にしたがう」って僕にもこころあたりがあるので、ギックとしました。それから、村上春樹の『海辺のカフカ』において登場させるフェミニスト叩きと内田さんのフェミニズム批判には同型のものがあると、斎藤さんは論を進める。

 村上春樹もまた、無邪気に作品を症状として差し出して見せることで、いかなる政治性とも距離を保とうとしているかに見える。しかし、彼を支持しようとするものは、すくなくともその支持が村上のヘテロセクシズム込みの支持であることには自覚的であるべきだ。ただし、私は村上を批判しようとは思わない。ときには邪悪さや無知すらもすばらしい小説をもたらしてしまうことを知っているからだ。主義よりも表出を、整合性よりは交脈を優先しがちであるがゆえに、たとえば小説家・石原慎太郎を支持することすらあえて辞さない私白身のいい加滅さを、私はたいせつにしたいと考えている。
 しかし、それでも、内田は批判されなければならない。なぜなら思想家・内田は彼自身が「解釈の対象」ではなく、つねに「解釈する側」に立っているからだ。そうである以上、言論人として一定の分別を要求されるのは当然のことだ。「私がフェミニズムを嫌いな訳」という一文を、たとえば村上春樹が作品中に、フェミニスト嫌いのキャラの書いた文章として提示するのは許されるだろう。しかし、そうしたコンテクスト抜きの主張として書かれた文章なら、単に韜晦を装って個人的心情の吐露に終始したお粗末な感想文にすぎない。

 まあ、僕は思想家でなくブログを書いている人だから、許されるということか、しかし、本書を読みながら「フェミニズム」ってナンダロウと思ってしまう。僕自身が何かメセージを語ろうと思っても僕の発話はどうせ、誤解、誤読されるだろうなぁという思いはあります。いままで、ネットでフェミニズムについて発話したことがありますが、思いもよらぬ角度から、視点から反論されましたね、どうやら、男という性を持つ僕が何を喋っても自称フエミニな女の人たちの神経を逆撫でるところがあるみたい。恐らくジェンダーレスの地点から発話しても症状を偽装した胡散臭いものとして馬耳東風で噛み合わないのでしょうね。