レトから株へ

The Modern History of Japan: From Tokugawa Times to the Present

The Modern History of Japan: From Tokugawa Times to the Present

 先日、下のコメント欄で、レトリックについて、触れたのですが、ベルギー在住のマイミクさんがタイミングよく「レトリック」について書いていたのでこちらに一部コピペ引用します。

ベルギー仏語圏では、日本でいうところの高校3年生を、レトと呼びます。レトリックのこと。この学年に、それが要求されていたことのなごりでしょうね。学校において、レトの生徒は、後輩からも先生からも、一目おかれていたそうですが、今でも少しそういう傾向は残っています。(ちなみに、クマの時代には、3年生がレト、2年生はポエジーとよばれていたらしいです。こういう風に、数字ではなくて呼び名があるっていうの、なんだかカッコいいなあ、と思いました。) 余談ですが、小学校の6年の学習を終わると、6年間の中等教育へと進みますが、この段階をユマニテ(humanité)と言います。 これも中世からの習慣だそうで、読み・書き・教養を身につけて、ヒトは初めて人(humain)になれる、という考えからきているそうな。

 ちなみにここに書かれているクマさんは五月革命の1968年世代ですね、今日、出版ダイジェスト(第2055号)が送られてきたので読んでいると、こんどみすず書房から刊行されるアンドルー・ゴードン著『日本の200年ー徳川時代から現代までー全2巻』のオマージュを捧げたコラムが掲載されている。
 本書はアメリカの大学生向けに執筆された日本史の教科書です。上下合わせて日本語版は800頁の内容も装幀も重量感溢れるものらしい。じつは本書のハングル版と中国語版は刊行されていて、スペイン語版も準備中だということです。
 A・ゴードンはハーバード大学歴史学教授で日本の労働運動史が専門で邦訳書として『歴史としての戦後日本』全2巻(みすず書房)があります。十月中旬なので、個人もさりながら、図書館で選書して欲しい本ですね、さっそく、地元の図書館にリクエストして置きます。
 出版業界は何とか、教養というか、レトで足場を確かめつつビジネス展開をはかろうにも、かような本が即日本で発刊出来ないのは、どうしようもなく何かが劣化しているのでしょうね、
 そんなことを思いつつ、ネットサーフィンしていたら、ある街の本屋さんで、初めて耳にするシリーズの名前について熱く書いている。『MIRA BOOKS』って言うのです。ホント、全く知らなかった。縁がないと見えないのですね、恐ろしいもんです。売れているのですね、どんな会社かと思ったら、『ハーレークイン』ではないか、本社がトロントで、翻訳して日本国内で売るわけ、何と年間の発行部数が1800万部ですって、翻訳本の年間総売上のデータはあるのでしょうか、益々、世の中から取り残されたカンがありますね。
 ミクシィも凄いことになっていますね、社長は「ナナロク」世代で、14日、東証マザーズに上場したのですが、公募売り出し価格(155万円)に買いが殺到したという。「315万円まで買い気配値を上げたものの、売り注文が少なく、取引が成立しない過熱ぶりだった。上場でミクシィは約70億円を調達。買い気配値で計算すると同日の時価総額は2220億円で一気にマザーズ市場2位の位置に付いた。14日の最終気配値の2倍となる630万円が、15日の取引では気配値の上限となる。」との毎日新聞の記事です。
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kinyu/news/20060915k0000m020053000c.html
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kinyu/news/20060915k0000m020056000c.html
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kinyu/news/20060915k0000m020096000c.html