死を越える生、合掌。

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 白川静さんがお亡くなりになりました。白川静さん、信実の道を逝く - 風の旅人 編集便り 〜放浪のすすめ〜
  今年の一月、雑誌『風の旅人』の編集長佐伯剛さんはブログでこのようなことをおっしゃっていました。

 私は、「風の旅人」の創刊の時から、正しいことではなく、根元的なことを探るというスタンスで行っています。それゆえ、出版界では、正しくないとされることもたくさんやってきています。
 創刊号で、白川静さんに、「そろそろ死にましょか」というテーマで原稿を書いていただき、生々しい鳥葬の写真や、棺桶のなかの美しい女性を掲載し、抗議も受けました。決して奇をてらってやろうとしたのではなく、死を見えないところに追いやろうとする風潮に対する懸念からのことです。それ以外にも、ここに書ききれないくらい、出版界の非常識をやってきました。 続きは→http://d.hatena.ne.jp/kazetabi/20060131/1138639879

 風の旅人はず〜と巻頭に白川静さんの書と一文が掲載されていて、そのことに関する批評もありましたが、佐伯さんが頑強にも一貫して白川さんを骨格にした編集方針を貫き通した。佐伯さんの悲痛も察するに余りある。僕が佐伯さんを知ったのは『日野啓三』でしたが、風の旅人が生まれた経緯は故日野さんだということを聴いたことがあります。又、一人の大丈夫を失いました。享年96歳、合掌。
 僕の拙ブログから引用します。

『風の旅人』の最新号15号が発売されましたね、特集は『人間の命ー死を超える生ー』です。白川静さんの巻頭エッセイによると「命を立つる」とは、所与的な命を主体的なものに転換することである。
「夭寿貳(うたが)はず、身を修めて以て之を俟つ」、
歴史的文脈で主知主義から主意主義へと言っているのでなく、命の文脈で主意(主体的なるもの)主義を当然のこととして語る。

参照:テキストとしてではなく、体験を! - 風の旅人 編集便り 〜放浪のすすめ〜
   日本の美と醜(書の心) - 風の旅人 編集便り 〜放浪のすすめ〜
   道具と機械と芸術と言葉 - 風の旅人 編集便り 〜放浪のすすめ〜
   風の旅人 編集便り 〜放浪のすすめ〜
2006-11-02 - 書林雜記
   サイについてDの弧の部分を下向きにしたカタチ「サイ説」)から内田樹さんは語っている。
白川静先生を悼む - 内田樹の研究室
本の通販ストア - 本、雑誌の通販ならhonto白川静と漢字の魔力』