ラジオの音を聴きながら、長い道の果てにドームが浮かんだ。

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◆大雨ですね、片づけしながら、上村和樹さん経由でオールニートニッポンインターネットラジオアーカイブを聞く。上村さんのは、永富奈津恵さんがパーソナリティで、第一部『当事者が語ること』、第二部『当事者の欲望』で、上村さんが喋り出すと止まらない過剰さを目に見えるカタチで何とか浮かび上がらせようとする誠実さに感心しました。結論は「問いの共有」ですが、とても大切なことです。不毛の論争は先に結論ありきで、説得術の応酬になることでしょう。論争後、互いに「問いの共有」をせざるを得ない予測不可能な事態に陥ることはとても大切だと思う。問いを根拠地にするということでしょう。再帰性の問題もそこにつながる。
雨宮処凛さんがパーソナリティで田口ランディさんをゲストにした、三時間近い番組も面白かったです。合計すると五時間近い。しかし、インターネットラジオは面白いですね。
◆図書館に『夕凪の街 桜の国』のこうの史代のマンガ『長い道』があったので、借りたのですが、とてもしみじみした味わいでうとうとしました。カイショなしの夫とノー天気な妻の物語です。54の短編が収録されているのですが、その中「水鏡」を引用、といっても、15コマで吹き出しがあるのは最後のコマだけです。妻の道(ミチ)が、仕事がなくグータラしている荘介どの(夫)をおいて雨の日、アルバイト(喫茶店の店員)に出かける。やがて雨があがり、ミチは道すがら水たまり、川面にたたずみ、その水鏡に映るミチと荘介どのとの、あった、ありえなかった、ありえるかもしれない、逆さに映る人生模様を見る。帰宅して出かけたときと変わらぬ荘介どのが卓袱台に片膝ついて就職情報誌を見ている。ミチはふと、呟く。「やっぱり荘介どのは右利きのほうが落ち着きますね」
テンセグリティって知っていますか、僕も今知ったのですが、と言っても、こちらの記事を読むと無痛文明的夢想が膨らむのですが、色々と奥が深そうです。新・秋嶋書店日記の秋嶋さんが今度、こちらで、これに関するワークショップを企画しています。参加して体感でどんなものかの概略がわかるのでしょう。相変わらず秋嶋さんは色々と好奇心旺盛にアンテナを拡げていますね、若いってことはいいなぁ…、爺臭い感想(苦笑)。