お金の流れ、不都合な真実

不都合な真実不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
 久しぶりに某証券会社の「債権セミナー」を受講する。明後日、ここのコンピュータ室のホームトレード体験セミナーに参加することになっている。自分で端末を操作してお勉強するわけで、会社四季報のデータもネットで無料で見ることも出来るみたい。ホームトレードの口座を設置すれば、『ネットトレード』が出来るっていうわけです。僕は結構、銀行、証券会社の投資信託、株セミナーにヒマがあれば参加しています。無料ですからね。それによって商品を購入するというわけではないのですが、講師達の話が面白いのです。経済音痴の僕も結構、啓発されます。お金の話になると、講師それぞれがその基盤となる世界観を開示しなければならない。そうでないと説得力に欠けますからね。
 今日は株の話ではなく、債権の話だったのですが、粗っぽく言えば、日銀の追加利上げが見送られたでしょう、それによって、円安、株高になった今の状況でしょう。去年の7月に利上げ(0.25)があって、どんと株が下がったわけでしょう。なんとか持ち直しましたみたいだけど、講師の話では「円キャリートレード」で、ゼロ金利の円を求めてお金が集まったわけ(そうやって他国のカネに替えて投資する)で、ゼロ金利が解除されたらそりゃあ、円の流れが逆流しますよ。 今回では追加利上げが回避されたのですが、新聞の予想はまちまちでしたね。利上げが実施されていれば、円高、株は下落で、債権は買いなのですが、利上げがなかったので、株の投資環境はヒートしたわけでしょう。でも、ひょっとして4月頃に追加利上げがあるかも知れないですね。三月は国会の予算があるし、7月は選挙でしょう。となると、4月頃かな、そうなると、株が下がるかもしれない。
 この講師の話で首尾一貫しているのは、外債を買いなさいということなんです。基本に日本は少子化の道を行き、最早これ以上の成長は望めない、中国、インド、ロシア、ブラジルなどに投資しなさいっていうことです。大英帝国アメリカに投資し、アメリカが日本に投資して今度は日本が、中国、インドに投資という道筋だというわけ。歴史の教訓がそれを示しているっていうわけ。
 まあ、そういう日本の将来像を踏まえても、外債は安全パイになるのだというわけです。景気が悪くなれば円安になるでしょう。でも、それによって、外債の価値は高くなる。景気が良くなれば円高になり、日本に住んでいる限りは様々な暮らしの恩恵にあずかる。ダメージが殆どないわけです。そう言えば、イチローやマツイやマツサカ、イガワはあちらでカネを稼いで、あちらに税金を落とすのでしょう。美しい日本と言っても、そのような形容詞だけの美しさだけでは、この国にカネを落としてくれないわけです。それはそうと日本と違ってアメリカの人口は増えていますね、この差は大きいです。法制化は出来なかったけれど、世界の金持ちをアメリカに動員するために、相続税をゼロにする動きがあったんですね。
 どちらにしろ、為替相場の動向の予想なんて無理です。粗っぽく見取り図だけおぼろに描いてあとは偶然の世界だと投資なんてそのように考えた方がいいですね。どっしりと30年位の長期で投資するのなら、又、違いますけれど、デイトレードになると投資ではなく投機(ギャンブル)ですね。頻繁に売り買いをするので、手数料もバカにならない。それよりは、絶対片手間では出来ない。一日の殆どがマネーゲームで費やされて何にも出来なくなるでしょう。その損失を考えると割に合わない。中毒になんないと勝つ可能性はない。それでも負ける可能性の方が大きいけれどね、要するに勝ち逃げが出来る心性では勝つ可能性が小さいけれど、それでも勝つことはあり得る。そこで、スパッとデイトレードと縁を切る。勝っている渦中ではやめられないですからね、そこをやめる。
 あのフリーターのジェイコブ株のお兄ちゃんは、まだ、デイトレードをやっているんだろうか、最終的にゼロになるまでやり続けるかもしれない。ある作家が結局、一番の快感はスッカラカンになったときと言っていたが、ギャンブラーはそういうもんだろうと思う。デイトレーダーはまあ、ギャンブラーの世界でしょう。そういうことでなく長期保有なら、株投資は有利な資産投資だと思う。でも、30年以上のお付き合いでしょう。そうなると、僕は生きてはいない。でも、ネットのホームトレードは経済の勉強にはなるでしょう。体験後、報告します。でも基礎編なので、あまり目新しいことはないかもしれない。
 今日は珍しくワタリさんが株のことについて書いていたので、僕も刺激されて書いてしまいました。
 今、上映中の映画『不都合な真実』は丸激トークでも取り上げられています(ビデオニュース・ドット・コム)が、環境に積極的な会社など社会責任投資ということで、お金がそちらに回れば少しは世界はマットウになるだろうし、少なくともちょっぴり地球は延命出来る。
 しかし、今日のニュースでは、人口が大幅増ですね、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070122-00000114-yom-pol
 武田徹さんのコメントでは、《自尊心を満足でさせられる社会参加が出来ないので子供に依存しようとする女性や、避妊すらまともに出来ない男女の増加の結果でなければいいのだが。あと虐待数の動向について調べて、出生率との相関がないかどうかぜひ欲しい。》とありますが、なかなか辛辣です。僕は少子化に多大な貢献?をしているので、あまり大きなことは言えないのですが、せっかく、こどもが生まれたのですから、健やかに育てられる社会環境、自然環境がよりよく整備される国つくりをして欲しいですね、それが実体の伴った美しい国でしょう。世界一相続税が高くとも、この土地に住みたいと思えれば、そこは美しい土地でしょう。