蒟蒻問答
- 作者: 大澤真幸
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/06/29
- メディア: 単行本
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(1)大澤真幸の「ナショナリズム」と茂木健一郎の「クオリア」とかけて、何と解く、
(2)マルセル・デュシャンと解く。
(3)その心は「ゴミとしてのレディ・メイド」
「ちりがみ交換とかけて、出かかったウンコと解く。そのこころは、ただいま腸内(町内)通行中」という謎かけが遺作となったらしい、春風亭梅橋の作だということで。
『蒟蒻問答』も笑ってしまう。「場」であり、「文脈」であり、「アウラ」であり、「クオリア」の鬩ぎ合いだと思うのですが、何故、突然、「何々とかけて、何と解く。その心は」っていうお遊びをやってしまったのは、
昨日、堂島のジュンク堂本店に久しぶりに覗いて、創刊なった『フリーターズフリー』を購入したのですが、ふと棚を見ると、大澤真幸の『ナショナリズムの由来』がどんと、フェース陳列されている。その重量感に圧倒されながらも、恐る恐る手に取りました。*1
ホント、重いですね、誰かが書いていましたが凶器に成り得ます。枕にするには固すぎるそんなくだらぬことを思いながら開くと、予告編の最初のヘッドラインが「ゴミとしての芸術」なのです。町内会のゴミ減量推進員として分別苦労をしているので、このヘッドラインに反応したわけです。
初っぱなから「現代芸術の諸作品がゴミに漸近していくのはなぜだろうか?」で、マルセル・デュシャンについて語る。ナショナリズムとどのようにつながるのだろうかと、目次をみると、目眩と魅惑を誘う標題が並んでいる。成る程と思いつつも、読破するには、随分時間がかかるでしょうね、875頁です。
デュシャンと言えば、茂木さんの『レディ・メイド』のお題なのですが、3月に募集があって、もう夏が来て、でも、まだ、どこにも便りが届いてないみたいですが、どうなっているのでしょうかね。
それで、僕は謎かけをして回答したのですが、「レディ・メイド」と「ナショナリズム」はひょっとして近しいものかもしれない。
作品応募は、赤い印で「僕の実名」が刻まれた墓標だったのです。