アズールとアスマール(2006年)

 右の門から入るのか、左の門から入るのか、どちらでもいいわけで、入ったステージで、その人自身が問われる。回答はその人自身以前に用意されているわけではなく、その人の悩み、不安、揺れ動きとともに、自ずから、光か、闇が、現れるのであって、予測不可能なものなのです。だからこそ、信用できる。「クオリア」もそのような不可知なものでしょう。
 昨日、元マイミクさんから「とても面白いアニメ映画だった」という、お薦めを受けて九条の「シネ・ヌーヴォ」まで出かけ、フランスのアニメ映画『アズールとアスマール』を見たのですが、色彩のあまりの鮮やかさに驚きましたが、そのメッセージも素直に伝わりました。姫を解き放つ問いが「左か右か」か、でも、そのような自縄自縛がもっとも愚作なのでしょう。
 でも、やっぱし、館外での状況はそうは問屋が卸さない。