美しい国であるどころか、支援対象国なのか、

ルポ 最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書)

ルポ 最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書)

 岩上安身の記事なのですが、生田武志の『ルポ最底辺』(ちくま新書)を読んでいたら、ホームレスたちを食い物にする病院の話で寒気がして、本書に掲載されている病院をグーグル検索したら、行き当たったのです。
(1)http://www.hh.iij4u.or.jp/~iwakami/yasuda1.htm
(2)http://www.hh.iij4u.or.jp/~iwakami/yasuda2.htm
(3)http://www.hh.iij4u.or.jp/~iwakami/yasuda3.htm
(4)http://www.hh.iij4u.or.jp/~iwakami/yasuda4.htm

 海外の難民問題に関わってきた「国境なき医師団」は、ここ数年、日本の野宿者の医療問題に関わってきた。「国境なき医師団」の先進国での診療所開設は異例であり、日本は本格的な「支援対象国」である。費用は全額寄付で賄い、医師、看護師、ソーシャルワーカー、事務担当者がひとりずつ計4人でワゴン車に医療器具を積み込み、週2回、公園などに出向いて診療する(医療面のほか、ソーシャルワーカーが住まいの確保や多重債務などの問題についても相談を受ける)。大阪の「国境なき医師団」のメンバーと話したことがあるが、前記の大阪府立大学の研究データを元に「大阪の野宿者のおかれている医療状況は海外のキャンプのかなりの悪い状態に相当する」と言っていた。いわば、大阪という大都会の中に「第三世界」が広がっている状況である。ー『ルポ最底辺』よりー

 しかし、他人事ではないなぁ、まあ、現在のところ、東京でも、大阪でも、快適な病院に巡り逢っているから、良しとしているのですが、これからどうなるかわかりません。特に地方の医療体制はどうなっているのだろうか?