2007-09-28 さらば「戦時経済」 歴史 1940年体制―さらば戦時経済作者: 野口悠紀雄出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2002/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 32回この商品を含むブログ (20件) を見る id:ashibumi68さんの、特にコメントの長文カキコは、激しく共振するところがある。本棚にあった野口悠紀雄の『1940年体制 さらば「戦時経済」』を読んだのですが、1940年体制にメスを入れなかったことが、戦後の高度成長、一億総中流時代のようなバブリーな日々を送らせてもらったことは否定はできない。でも、やっぱ、戦前、戦後と上手にこの国の暮らしを経営したこのシステムも制度疲労したのであり、安倍元首相が戦後レジームからの脱却というぐらいなら、もっと、リーチを伸ばして1940年体制(レジーム)からの脱却と言わねばならなかったんだよね。そうすれば、まだ、説得力があった。でもそのことは、満州国の経営に邁進した祖父岸信介を否定せざるを得ない。 これからの政治家は左派であれ、右派であれ、1940年体制に果敢にメスを入れてもらいたいと思う。そのことが赤木智弘に対する応答にもなると思う。 ただ、そういう作業がネオリベ的なものに接続する危険性もある。そのような綱渡りを出来る政治家を僕ら一人一人が党派を越えて育てる必要があるのでしょうが難しい。