自分自身を他者と見ることのできる当事者主義

 id:demianさんがトラバしてくれた「これは脅迫のように思えるのですが・・・」のエントリーは、いっぺんに豪華メニューを並べられて、「さあ、心おきなく食べて下さい」って、供応の心遣いが身にしみて、一粒残らず食べようと思ったのですが、どうやら僕の胃袋の許容範囲を超えて、一度では消化しきれないですね。リンクしているテキストも読みこなせないと全体像が見えない。
 このエントリーの重要なところは、「杉田俊介×内藤朝雄」、「上山和樹×内藤朝雄」のやりとりを対比して、「当事者性の問題」を投げかけているところだと思う。上山さんの「自分自身を他者と見ることのできる当事者主義」には、大賛成です。多分、僕もそこに倫理点を置いている。
 こうやって、上山さんのテキストを再読すると、僕もこのような「当事者主義」を核として上山さんのまとまった倫理書を読みたい気になりました。前著の『「ひきこもり」だった僕から』の以降のテキストを集めたものと、オールニートニッポンのインタビュー(長時間の音声でしたが、何回も聞きました)、『ビックイシュー』での斎藤環との往復書簡を収録して、どこかの版元で単行本企画して欲しいですね。
 赤木さんについても言及している。

例えばラディカルな「希望は、戦争」という文章を書いた赤木智弘さんは、なぜそう書いたのかということを懸命に説明しています。それゆえに不安や憤りを覚えるよりもそこに誠実さや切実さを見出して耳を傾けたり共感し応援する人が現れてくるのだと思います。

 連日、トラバして下さったid:demianさんのエントリーを一人でも多くの人に読んでもらいたく、本文に上げました。考えるヒントがありすぎましたよ。まだ、消化不良、再読しなければ、まっとうなコメントが出来ない状態ですが…。