暴本の「暴」って、

 もう、旬ではないかも知れないが、図書館で借りたコミック、久世番子の『暴れん坊本屋さん 1・2・3卷』を一気に読みました。出版流通事情のオモシロ入門本としては、「よくぞ書きました」と合格点でしょう。でも、三巻で完結なのかなぁ、ちょいと欲求不満が残ります。まだまだ、本屋のオモシロ・エピソードはあるし、4・5・……、と続卷を出して欲しい。新中古書店、ネット書店、そして古本業界にも言及しないと、出版流通の流れが見えませんから、作者の筆力とユーモアセンスに期待して、何とか再販維持制度までアクセスして欲しいですね。再販維持制度がいいとか、悪いとかではなくて、「再版維持制度」ってナンダロウと「問い」を表に出すって言うことです。別段、僕は業界の「暴露本」の「暴本」を出して欲しいと言っているわけではなく、あくまで、『暴れん坊本屋さん』の「暴本」のセンスで描いて欲しいのです。
 ところで、『若者を見殺しにする国』は、地元の本屋さんには、まだ入っていません。梅田のジュンクとか紀伊国屋とか旭屋とかブックファーストのような大書店にはもう入荷しているのでしょうか、ところで、念のためネット書店bk1で検索したら、ヒットしなかったです。図書館流通センターにはまだ入荷していないのでしょうか。
暴れん坊本屋さん (1) (ウンポコ・エッセイ・コミックス)暴れん坊本屋さん(2) (ウンポコ・エッセイ・コミックス)暴れん坊本屋さん(3) (ウンポコ・エッセイ・コミックス3)若者を見殺しにする国 私を戦争に向かわせるものは何か