アドルフォ・ビオイ=カサレス

 久しぶりにジュンク堂本店に行ったので珍しく、外国文学の棚を覗く。保坂和志さんの掲示板で、熱く取り上げられていたので、読みたくなったわけ。まず、白水社Uブックスの『ダブル/ダブル』に収載の「バウリーナの思い出に」を短編なので、思わず座り読みしてしまいました。保坂さんの言う通りとても面白かった。それから、『脱獄計画』(現代企画室)を購入。帰りの電車で読み始めたらワクワクする導入部。この本は14年前に初刷りで2000部刷ったもので、14年間かけてやっと僕の手に届いたわけですが、こつこつと売り続けた版元に脱帽です。そのような本をちゃんと棚に並べているJUNKU堂にも脱帽。

脱獄計画 (ラテンアメリカ文学選集 9)

脱獄計画 (ラテンアメリカ文学選集 9)