病院に本を寄贈

風の旅人 (Vol.29(2007))

風の旅人 (Vol.29(2007))

 昨日は今年最後の通院で、クスリをもらったんですが、待ち時間中、病院内に患者さん達が持ち寄った蔵書とか、様々な人たちから寄贈されて本を集めて図書室を作ったということを訊いたので、覗いたら結構広いスペースに書棚を作って本を並べていました。でも、半分ほどしか棚が埋まっていなかったです。
 張り紙があって、思ったより蔵書が多く、整理できないので、暫くの間寄贈をお断りするとのメッセージがありました。総合案内で詳しく訊くと、看護士の方がボランティアでやっているみたいで、本は集まったのはいいけれど、図書番号を付けたり、貸出記帳ノートを用意したりと、後作業が大変みたい。そりゃあ、そうでしょう。
 東京の地下鉄で今、やっているかどうか知らないけれど、駅内に棚を設けてご自由に貸出下さいとのサービスをしていたが、別に貸出ノート、貸出票とか、図書番号を付けたりもしていなかった。ただ、駅の図書であることを明記する印判を押していただけで、主に、通勤、通学の人たちの常識に任せて自由に貸出をしていたが、そんなんでいいと思う。僕も段ボールに何箱か、引っ越しの時、寄贈しましたが、駅の人も、殆どそのまま、棚に差すだけだから、喜んで取ってくれました。
 段ボールで、返却ボックスのようなものを作っていたが、一々貸出票との付き合わせ作業だけでも大変。こんな病院のようなちゃんとしたやり方なら、熱意はわかるが、もの凄く作業量が増えますね。あくまで本業以外の善意の仕事ですからね。それにしても、当分、寄贈を断るとは問題なので、その旨問い合わせたわけです。
 もし、手に負えなければ、「僕がボランティアをやってあげるよ」と言いましたがさて、どうなりますか、図書館と同じようなやり方をする必要はないのです。ざ〜と、棚を見たら、これはという本がなかったですね。ただ、ちくま文庫の『岡本かの子全集』が全巻そろっていたのには驚きました。コミックも少ない。
 そんなことで、時間を潰したら診察の呼び出し端末が鳴りました。
 帰りに病院の近くのヴィレッジヴァンガードに寄ったら『風の旅人・29号』があったので購入する。買いそびれていたのです。バックナンバーをこの病院に寄贈してもいいなぁと思いました。