インターネットMC

Googleとの闘い―文化の多様性を守るために

Googleとの闘い―文化の多様性を守るために

 武田徹さんのオンライン記事「東京」を読むと、僕のブログを検証したくなりました。

こうした状況を思うとき、インターネットはもはや二種類があると考えるべきなのかも知れない。マスメディア的な求心力を持つインターネット(マスメディアの頭文字をつけてインターネットMと表記しよう)と、あくまでも分散的に存在し、せいぜいが仲間内のトラックバックや、リンクによって相互に内容が知られるだけのインターネット(こちらはコミュニティメディアと言うことでインターネットCと表記する。殆どのSNSはこちら)。こうした二つのインターネットが相互に関係を持たずに存在しているのがネット社会の現状ではないか。
 インターネットの短い歴史がこうした二極化を見えにくいモノにしている。ネットの初期にはホワイトハウスの頁と同じく、アメリカの大学のコーヒーサーバーの状態をリアルタイムで映し出しているだけのサイト(コーヒーの量が減れば誰かドリップと水を取り替えにゆく)が同じように話題になりえた。しかしそれはサイト数が圧倒的に少なく、検索エンジンがポピュラリティ反映型ではなく、ネットが珍しかったので既存マスメディアがサイトの紹介をよくしていたというような理由が複合的に機能した結果だった。状況が変わった今やM、Cの二極化が進む。
 より小さな波ではあったが、ブログの初期にも似たような状況が繰り返された。無名のブロガーが発信者として有望視されたりしたが、それも一瞬の幻のようなものだった。結局は、当時話題になったブロガーのうち、インターネットMへの潮の流れにうまく乗れた人も少しはいるが、殆どはインターネットCの世界の住人となっている。

 この約一ヶ月、あるキャンペーンブログに参加したのですが、そのアクセス分析のグラフを見ると前半、乱高下、後半低いところで安定っていう数字です。更新頻度が少ないと言うのもあるけれど、例えば、前日エントリー紹介した哲学系サイトの『gordias』さんのところは、四人のブロガーによるコラボですが第一期が終了のことです。アクセス数を見ると約26万、期間は日数は約270日で、一日あたりのアクセス数は800〜1000位だと思う。(あくまでも僕が外から判断した公開された数字のもとで)
 上で、武田さんが、カテゴライズしている【インターネットM】は底値でも1000であり、一万以上はマンモス数値として、問題なく【インターネットM】であろうけれど、何千というアクセス数なら「マスメディア的な求心力を持つインターネットM」としてカウントしてもいいのでしょう。
 800〜1000は微妙なところで、コミュニティメディア【インターネットC】としては大きな数字ではあるが、【インターネット・マスメディア】としては物足りない数値である。
 でも、僕が現在参加しているあるキャンペーンブログは、最初の頃は僕のブログのアクセス数より倍も多い時があり、1000を越えることもあり、gordiasさんのところのコンセプトと違って赤裸々に【インターネットM】であろうとしたわけですよ。だけど、今は、僕のブログのアクセス数より、半分以下になっている。その乱高下の分析から何が見えるのか、そのようなことを考えると武田徹さんのこの一文は考えるヒントになる。
 まず、自己検証で、僕のブログのアクセス分析をすると、1200日で390000、300〜400ですね。でも、今年だけを見ると400〜500で、凸凹のない安定数値です。
 それでも、最初に立ち上げた頃、ビックリするような僕のブログの紹介記事がネットにありました。その頃はブログ名を「千人印の歩行器」にしていましたが、別に僕に何らの被害もないし、むしろ嬉しかったのですが、でも、説得力がないなぁと、恥ずかしかったのです。
 どこかで、誰かが、それでも鈴木麻里(知らない人です)という署名記事で、週刊ウェブマガジンの街の声/渋谷の20代、30代の女性に聞いた私がみているブログBest3に僕のブログが栄えある第一位だったのです。ちなみに第三位があのホリエモンさんです。
 どのようなアンケートを実施したのかわかりません。第一、街行く通りすがりの女の子が僕のブログ名を知っているはずがないではないですか、仮に偶然、一人だったらいたかもしれません。でも、五人ですよ、「信じられないw」。僕の住んでいる地元の商店街ではなく、渋谷なのです。
 でも、冗談でも嬉しかったけれど、女の子達から取材までしている。手が込んでいるので、ひょっとして本当のことかもしれない。僕以外の人で読んでいる人に訊いたら結構信じている人がいました。これも、メディアリテラシーに教材資料として参照になるかもしれない。
 一番、この記事を信じていないのは当事者の僕自身であることは間違いないです。
 もし、鈴木麻里という署名記事を書いた人がこのエントリーをお読みになったら、内緒のメールでもいいから、そのあたりの経緯、真相wを教えて欲しいですね。何か、気になるのです。あの世に旅立つ前に教えて下さい。お願いします。
 当時、僕のブログのアクセス数は300前後、別件で、日本経済新聞社のこんな老後の楽しみ方もあるみたいな取材で、書評をネットでアップしながら、オフ会のつながりが出来、読書会を開いていますようなトピック取材を受けたこともあるのですが、そのとき一日のアクセス数が300と言ったら、多いですねと驚いていましたね。
 今から見れば、ささやかな数字ですが、ほどほどの数字、あるプロのライターの方がコメントしていましたが、アクセス数が1000を越えない。1000を越えたいと。
 確かに1000を越えれば相乗効果で大爆発して一万台は意外と簡単だけれど、常に千を維持するのは難しいかもしれない。そんなブログは多分、「インターネットM」と「インターネットC」の境界線に位置するものだと思う。そんな「インターネットMC」の住人にはなってみたい。そのためには、まず、500〜1000の数値を常にキープすることが肝要でしょう。いや〜あ、難しい。
 本で言えば、一万部以上のヒット商品は版元方針で念頭になく、常に数千部の売れ部数で経営を持続するビジネスデザインを核として持つということでしょう。
 僕が欲しい本は大概、どこの本屋さんにもあるわけはない、だから、探す。ネットではアップされているけれどね、でも、成る可くリアル書店で買うようにしているのです。又、それが楽しみなのです。