一瞬の装置を

 livedoorニュースに掲載された眼光紙背は佐藤優の北朝鮮の元旦メッセージ門倉貴史偽バイアグラに注意も興味ある記事ですが、「【赤木智弘の眼光紙背】第15回:その数秒が問題だ」も、とても面白い問題提起をしてくれている。
 佐藤さんの記事は僕には外交に関するインテリジェンスの蓄積がないので、コメントを控えますが、門倉さんのバイアグラに関しては身近な問題としてコメント出来る。現在、僕は前立腺癌のホルモン療法として、男性ホルモンを抑える治療を10年も行っているわけ。門倉さんの、《勃起不全(ED)の男性が増加している。EDに悩む人は日本国内で1000万人以上に上るとも言われる。EDは夫婦間の円滑なコミュニケーションにも影響を及ぼしており、夫のEDが原因となって夫婦の離婚にまで発展するケースもある。》とありますが、僕にとってはEDが「命の母」であるわけですよ。
 某映画監督で前立癌に罹り、そのようなホルモン療法を拒否した結果、死期を早めた方もいましたね。「仁義なき戦い」の台詞「ワシらうまいもん喰うてよ、まぶいスケ抱くために生まれてきとるんじゃないの。それも銭がなけりゃ、できやせんので。そうじゃけん、銭に体張ろう言うンが、どこが悪いの。おゥ?」とは、違った感性を持っている僕には、別の世界の住人に思えるわけです。知人にも「EDになるくらいなら、死んだ方がマシ」と、そのような死を選択した人もいました。だから、かような僕は多分少数派でしょう。
 「男が生きる道」なんて考えたこともないし、「女の生きる道」を女の人に要求したこともない。という具合な価値観は病気になる前から「たかがセックス、されどでは、ない」というセックス感だったから、「ED」そのものに関して、「生き死」の問題と回路が直結していなかった。むしろ、性ホルモンから開放されることは、素晴らしい景色が現れて意外といい気分になるかもしれないと言う期待がありましたね。そして、今のところその期待が間違っていなかったという感慨があります。宦官もいいものかもしれないってw。
 でも、一応、担当医に訊きましたよ、「バイアグラを処方するとヤバイ?」って、そしたら、ホルモン療法をしていても、別に支障がないとのことでした。回路が違うわけですよ。多分、バイアグラは物理的に「男を偽装」するわけで、男性ホルモンが過剰に分泌するわけでないみたい。だから癌細胞の成長を助けることにならないみたい。
 赤木さんの問題提起は周りが僕より年輩の年寄りが多いからよく感じることです。アナログから光電話に変えたのですが、いまだにアナログの使い勝手の良さを言い募ります。同居の老母とそのことで、時として喧嘩もしますよw。大正生まれの老母は電話交換手をしていましたからね。
 パソコン一般にも言えることですが、立ちあがりが遅いということです。ワンクリックで、一瞬に画面が出たり、音が聞こえることが大事なわけで、ウィルスチェックや、色々なガードが多すぎるということです。
 参照:書籍出版 双風舎
 追伸:マイミクさんがコメント欄に書いたように、やはりネットにおけるテレビの最大のアドバンテージは、ユーザーインターフェイスの簡易性と、リアルタイム性だと思う。僕の周辺で、まあ年寄りが多いのですが、ネットをやらない人が結構いる。これ以上ネット人口が増えそうで増えないのは、簡易性とリアルタイム性に間違いない。スパムについてもヘンな恐怖感がありますよ、老人会のメンバーでパソコンは持っているがネットに接続していなくて、ワードとデジカメだけ。ネットショッピングなんてとんでもないというのが多い。僕なんかでも、パスワードが面倒くさくて、特に年寄りは面倒なことを沢山背負い込むことになると、ネットに関して消極的です。アナログテレビはそんな面倒なことを考える必要はない。アナログの長所を取り入れた装置をもっと意識的に開発して欲しいと思います。