ケアか虐待か

 老母と一緒に病院に行って圧迫骨折のその後の経過をみてもらったのですが、市役所に介護申請をするつもりで、医師の問診票も作成してもらい、来週には市の方から自宅訪問で認定審査をしてもらうのですが、介護についてもう一つわからないところがあります。等級によって、やってくれること、やってくれないこと、看護と介護の違いなど、わからないことだらけです。
 そんな矢先、マイミクさんから、とても考えさせられることを教わりました。昨年、北九州のある病院で、看護師が高齢の入院患者さんの足のつめをはがすという「虐待」をしていたことが明るみに出て、病院が謝罪するという事件がありましたよね。(http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20070702086.html
 どうやら、これは看護師としての通常のケアの中で起きたことが過大に報道されたらしいということなんです。これについては日本看護協会が声明を出しているとのことです。(11月7日 【フットケアフォーラムを開催−つめのケアは看護師の自由裁量の「療養上の世話」萎縮せずケアの実践を−】、および10月4日 【北九州市「認知症高齢者の爪はがし事件」)というわけで、マイミクさんがリンクしてくれたテクストを読んだのですが、とてもナットクが出来る説明でした。、
 「フットケアが大事」というのはわかります。年寄りにとって足は大事です。足の爪切りぐらいは僕がやらなくっちゃあ、いけないなぁと、思っていますが、でも、実際はもの凄く繊細なスキルが要請されるみたいで、雑な僕の性格では爪切り一つで誤解されかれない。コルセット一つ、鎮痛消炎剤を張り付けるのに、いつも、お互いに大きな声でやりとりをしているもんだから、外から聞けば喧嘩しているように聞こえるでしょうね。(通りまで聞こえるw)。
 「ケアか虐待か」は肌理の細かい現場取材をしないと判別できない局面があると思う。
 せめて、即時性に対応出来ないと言うなら、○○の発表というニュースソースだけでも大きく書いて誰の判断だということを明確にした配慮が欲しい。そして、必ず、「後追い報道」をメディアはジャーナリズムの最低限のモラルとしてもやる。
 追記:ヨーロッパ在住のマイミクさんのコメントで、フットケアは当たり前のことだと言う。文化の問題もあるんでしょうね。

靴文化なのでかもしれませんが、ペディキュアというのは、病院でも老人ホームでも自宅でも、専門の人がちゃんといて、普通にやってくれます。
そういえば私の知っている限り、ニッポンでは、ペディキュアというのは、おしゃれの用語でしたが、本来はぺディ=足のキュア=ケアなんですよね。

 成る程ね…。