ソクーロフ『牡牛座 レーニン』


 京都みなみ会館で今、アレクサンドル・ソクーロフ特集をやっていて、『牡牛座 レーニンの肖像』を見ました。ソークロフの映画はDVDで見ると、映像の質感が伝わらず、劇場でも見た『太陽』をDVDで見たとき、あまりにも画面の単一的な暗さに(僕のテレビ画面の解像度の問題もあるかもしれないが)ビックリしたことがありました。
 ソクーロフの映画はフィルムの特性を最大限いかして撮影されたものなので、やはり、DVDで見るべきではないのでしょう。そんな反省もあったので、映画館で上映されたら、ソクーロフの映画は何とか都合をつけて見るつもりだったのです。それで、昼間東寺にある映画館に出かけたのですが、二十人ぐらいの観客だったでしょうか。うつらうつらしながら見終わったのですが、ソークロフの映画はいつも、そんな夢現の狭間で彷徨っている不思議な感覚あります。