2008/5/28 エルおおさか604号室

エル・ライブラリー関連資料
 昨日、エルおおさかで、司書・学芸員の人たちがスピーカーとなって、リレートークが行われ、大阪府知事宛の「大阪府の博物館・図書館の存続を求める要望書」が提出されることになったのですが、僕は一般参加として、会場にいましたが、熱気がむんむんしていました。
 この会が始める前に見学会があったのですが、僕は、もう過去に見学どころか、引っ越し作業のボランティアをしたことがあるので、パスしましたが、早々と見学会に参加した人のレポがアップされていますねぇ。
大阪府労働情報総合プラザ・大阪社会運動資料センター見学会 - ミュージアムの小径
救済としての文化(1) - 葉っぱのBlog「終わりある日常」
 発言者は誰かの記憶は自信がないので、匿名として、ランダムに記憶に残った言葉をメモしてみます。★印は僕
 (1)コレクションによる差別化。
 ★チラシも資料価値が生じる(古本屋でもチラシ専門店って聴いたことがあります。そんなゴミ・チラシを専門にす古本屋が登場した小説がありました)。レファレンスに耐えうるように整理すれば、価値が出てくる。大宅壮一文庫もそうですねぇ。
 (2)かってのプロレタリア同人誌が社会労働資料センターに保管されているのですが、時を経て資料価値を得る。
 ★ブログダイアリー本もはてなとか、ライブドアとかミクシィとか著者権の問題もあるけれど、ブログ本をサーバーとコラボして特設コーナーを設けてもいいのではないか。賛助金をもらえる可能性も出てくる。いわば、有料の納本ですね。
 (3)有料化の問題
 ★図書館法によると、公立図書館では有料の入館料、貸出は無理だとのことですが、僕の体験で、東京の区立図書館に置いて分館を建てるにあたり、資金の一部、蔵書の処分などで、リサイクル本有料フェアをやりましたが、どうやら、大阪では前例がないみたいですね。高校の合併にあたり図書館の蔵書が余りリサイクル本として処理したわけですが、僕の知人が「売れば」という提案をしたが図書館法による縛りがあるとのことで実施されなかったと聞き及んでいます。無料の「リサイクル市」になったわけです。でも、法の本来の趣旨による解釈によって余った蔵書を市民に公開した「リサイクル市」として有料販売してもいいのではないか。
 (4)司書・学芸員が前面に出る。
 ★カリスマ司書・学芸員の登場ですか、単に裏方作業だけで事足れりでは許されないかもしれない。先日大澤真幸トークで「民主主義を超えて」で、盛んに「アクティブ民主主義」と言っていたが、「営業をする」ことを含めて、アクティブ司書・学芸員が要請されるのかもしれない。
 (5)街の記憶
 ★かって、僕は「その街の気配が立ち上がる今」というエントリーをアップしたがそこで、ぼくは『新菜箸本撰』という雑誌を紹介しました。かような図書館を発行人とする「街的」な雑誌があってもいいのではないか。

大阪は心斎橋に関する小さな小さな冊子ですが、大きな意義があるであろう冊子を創刊いたします。 ちょっと変わった名前ですが「新菜箸本撰(しんさいばしほんえらみ)」といいます。
心斎橋の好きな同人3人が、「昔、心斎橋は出版のメッカであったのに!」と 嘆いたのが最初でした。では、研究しようと集まり、『心斎橋研究』発刊を目指したのですが、なにせ、この御時世、お金もなく、ぎりぎりの出費でとにかく 発信するのが先決とこの「冊子」の創刊となりました。
サイズ:A5版(148X182mm) 頁数:16P 印刷:4色(部分)X1色刷り 紙質:色上質 定価:一部300円(税込)*1

*1:「創刊号と創刊弐号の同時発刊」という快挙 (愚挙?!)と相なりました。心斎橋南詰めの古書「中尾書店」(三木楽器向い)でも売ってます。