グローバル市場の中の年収

フリーター論争2.0―フリーターズフリー対談集

フリーター論争2.0―フリーターズフリー対談集

 ワーキングプアの指標として年収200万円と言われるが、果たしてグローバル市場の中ではどうなんだろうと、「globalrichlist」で調べたら、こんな結果が出ました。リッチな人々に仲間入りになるのかなぁ。この国内と世界とのズレが問題の一端にあることは間違いない。
 You are the 703,308,985richest person in the world! You're in the TOP 11.72%/richest people in the world!
 年収2000万円だったらどうだろう。0.18%の上位ランキング!
 You are the 10,897,506richest person in the world! /You're in the TOP 0.18% richest people in the world!
 やはり、金持ちはマイノリティ、圧倒的多数は200万円以下でしょう。でも、マジョリティの声は小さい。
 『フリーター論争2.0』の鼎談(2007年6月8日渋谷において赤木智弘×雨宮処凛×杉田俊介)によると、年収300万円が普通に暮らし、普通に生きる、そして余分にお金を持つ疚しさを感じなくて済む年収みたい。

赤木 年収300万円もあれば、それで普通に暮らしていけるんですよね。
杉田 それは僕もそう思います。介護の仕事で300万円なら十分だと思います。
雨宮 本当にフリーター側の望みって、すごいささやかじゃないですか。
杉田 年収1000万円とかじゃないですからね。
雨宮 だって「何を求めている?」っていう話なんですよ、若者側は、プレカリアート側は。年収300万円とか、普通に働ける仕事とか、それで食っていける仕事とか、自立生活できるお金だとか、それしか求めていないんですよ。それなのに何で安倍とか経団連とかはあんなに強欲なんですかね(笑)。
赤木 やっぱり資本って要はそういうもんじゃないですか。ものに対してどんどん付加価値を付けていくことで、いくらお金を浪費しても、浪費し足りないような状況にもっていっているのは、要は資本が拡大していくっていうことですよね。それこそさっき言ったような軽自動車よりも普通車、普通車より3ナンバー、3ナンバーよりももっといろいろな高級車と、そうしたところにどんどんステップアップしていって、多分、仮に300万円もらったとして足りないと思っている者と同じように、1000万円もらっている人は足りないと思っているし、たぶん、一億、二億もらっている人も、自分たちはお金が足りないと思っているんだと思うんですよ。
雨宮 ほんとうにすごいささやかなことを求めているだけ。突き詰めれば生存権です。生存権しか求めていない。年収300万円って、生存権の話だと思うんですよ。普通に妻子を養えるとか、そういう。何でそれすら満たされなくて、こんなに罵倒されながら生きてなくっちゃいけないんだ。何かだんだん私が「戦争」って言いたくなっちゃう気分に(笑)。ー54〜55頁ー

You are the 566,647,127richest person in the world! You're in the TOP 9.44%/richest people in the world!
 10%の中の幸せかぁ