松岡正剛/ボリス・ヴィアン


http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0021.html

ぼくがボリス・ヴィアンを知ったのは、高校生のときに見た『墓に唾をかけろ』というやるせないほどハードボイルドなすごい映画の作者としてだった。この、ブルース・ハーモニカが甘ったるくせつなく鳴り響くモノクロームの映画は、ぼくの青春の「傷のつくりかた」を決定づけるほど衝撃的な映画だったのだが、ヴィアンについてはそのまま放っておいた。

そう言えば藤原新也さんが、エッセイで映画『墓に唾をかけろ』のテーマソングを口笛でよく吹いていたようなことを確か書いていたが、まあ、僕の口笛はヘタですが、やっぱし、吹いていたことを思い出しました。
松岡さんも藤原さんも同年だから、そういうことなんだろうなぁ…。
みんな高校生だったんだ。1960年の夏。