寄贈、そして、ボランティア

季節の記憶 (中公文庫)羽生―「最善手」を見つけ出す思考法 (知恵の森文庫)猫に時間の流れる (中公文庫)もうひとつの季節 (中公文庫)生きる歓び (新潮文庫)色川武大 (ちくま日本文学 30)戦中派不戦日記 (講談社文庫)不思議図書館 (角川文庫)世界悪女物語 文春文庫
前日のエントリー「クソこそ吾がいのち」のコメントの続きでもあるのですが、大阪で橋下改革のとばっちりによって、社会労働専門図書館の閲覧サービスをメインにした労働情報プラザが7月末で閉鎖され、10月末に「エルサービス」としてオープンするのですが、大阪府からお金が一銭も入らなくなったから年間費一人一口五千円でやりくりして何とか継続しようとしているわけです。
とにかく、地方自治体の中で図書館行政がもっともコストカットしやすいところであることは間違いない。
先日、全国紙の求人広告を見ていたら、司書限定で、ニッパンサービス?というところが公立図書館の窓口業務の求人をしていて確か時給が900円でした。そのニッパンが某大取次とどのような関係かしらないけれど、こうやって、人材派遣会社が図書館サービスに深く関わっているのだとつくづく思いました。
「女性専用席」を設けるという流れも、多分、普通の公共図書館の正規職員は館長とその代理ぐらいで、後は、人材派遣会社経由の非正規職員とか、ボランティアで運営管理しているのでしょう。
こういう体制だからトラブルを嫌う。外部の非正規職員、ボランティアに自由に任せることも出来ず、とにかくマニュアル通り動いてもらうようなシステムをまず作りたいのでしょう。
僕の街の中央図書館もボランティアが沢山働いています。
昨日、路上生活者の人へのシェルターとか、支援団体とかの情報が掲載された本やチラシなどを置いて、ネットワークをつなぐ姿勢 …というコメントがありましたが、
チラシだけではなく、そのような支援団体の人がボランティアというカタチでもいいし、雑誌「ビッグイシュー」のようなモデルで、当事者の人達が地域の図書館業務に携わってもいい。
僕自身、年寄り、女性、子供、ホームレスであろうか、なかろうか、館内で飲み食いしたり喋ったり、ケイタイのダベリ、長時間閲覧席を占領して眠っていたりしたら、注意しますよ。
ただ、それは、職員がこまめに注意しないと、トラブルの元ですからねぇ、昔、所沢でしたか、確かホームレスの鈴木さんでしたか、騒いでいる中学生達を注意して不幸な事件がありましたよねぇ。
僕も気をつけなければと思いましたw。 今はそんな注意をしないで、館のスタッフに注意します。 でも、図書館には正規の職員がほとんどいない状況では、そんな注意をする余裕が図書館にはないと思う。 だからこそ、かようなマニュアル的な処方になるのでしょう。
先日、僕の蔵書を寄贈している(去年から初めてもう十回以上持っていっている。診察のついでに持参するのです。多分、五百冊くらいでしょう。これからも持っていきます。上に紹介したように縮小、廃館で図書が行き場を見失ったり、別の図書館でリサイクルされた本で病院の図書室にあったものをセレクトして持っていっているのです。 )病院の図書室でボランティアしていた女の人達がいたので色々と訊きましたが、貸出が月に300冊です。この調子では5000冊に迫るかもしれない。この図書室は1階にあり目の前がコンビニです。ロケーションはバッチリで、今のところ棚に並べている蔵書は年間の貸出数に匹敵すると思います。
彼女達のボランティア活動は12:00〜15:00迄です。段々と棚が僕の好みの棚に変わりつつあるから、だって、保坂和志の文庫は殆どそろっているし、色川武大金子光晴寺山修司、種村李弘、澁澤龍彦山田風太郎などなど、僕の本棚が一部引っ越ししたような様相を呈しているから、僕もボランティアをしないといけないかなぁとちょっぴり責任みたいなものを感じています。
思い出してあとで寄贈本の書影をアップしてみます。
追記:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080913-00000047-mai-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080914-00000000-mai-soci