叫び!吉本隆明/長渕剛


昨晩のNHKETV特集で、「吉本隆明」を拝見したが、その熱弁にビックリしました。
最後に残るものは「情報」ではなく、言葉にならない「叫び」なんだと、改めて思いました。
「メタよりはベタ」、そのベタが軋みを生むかもしれない、痛み、血の涙を流すかもしれない。
だけど、最後に残るものは、「沈黙」であり、「叫び」なんだと思う。
同じ日の昼間に長渕剛「課外授業〜ようこそ先輩〜」で、課外授業を行っていたが、長渕の教師ぶりに感嘆した。
「感じる」ことに劣化した僕にとって、吉本の言う「自己表出」(言葉の幹と根)、「指示表出」(言葉の枝と葉っぱ)を貫く力は「いのちの力」(沈黙)で、葉っぱ(コミュニケーション)まで届くことで、普遍性を獲得することが出来るのであろう。
ただ、根は民族性、特殊性であり、そのようなものを焼き払うことでは普遍性は得られない。グローバリズムの危うさはそんな、「根の叫び」(見えないもの)を安易に切り取って、でも、「葉っぱ」は生き残ることが出来ると信じる「おめでたさ」であると思う。
長渕の授業のテーマは「叫び」であった。それで、長渕の動画をアップ。
参照:ETV特集「吉本隆明語る」(2009.1.4放映)を見る: 〈本と音楽〉 風太郎の気ままな水先案内