小田光雄のレビュー柴野京子著『書棚と平台』

書棚と平台―出版流通というメディア

書棚と平台―出版流通というメディア

http://d.hatena.ne.jp/beniya/20090901経由で、小田光雄の更新された「出版状況クロニクル」第16回 (2009年7月26日〜8月25日)を読む。小田さんの論考で言及されている『日経エンタテインメント!』9月号が「完全保存版 この夏楽しむ新定番本・映画・音楽」特集で日販のHonya Clubの300万人購入データより抽出した「小説編」で人気作家100人のランキングを掲載しているのですが、小田さんと同じく始めて目にする作家が多い。
例示として下記の作家の名前をあげているが、かろうじて名前の記憶のあるのが数名あっても読んだことのある作家はゼロですね。《山田悠介竹宮ゆゆこ鎌池和馬雨木シュウスケ谷川流支倉凍砂誉田哲也時雨沢恵一ヤマグチノボル風野真知雄高橋弥七郎雪乃紗衣上橋菜穂子石崎洋司輿水泰弘、田村裕、鈴木英治、メイ、結城光流令丈ヒロ子日日日(あきら)、はやみねかおる榊一郎など。》
まるっきり別の文化圏に属しているんだと再認識しましたよ。
ところで、小田さんははてなダイアリー「出版・読書メモランダム」を始めたんですね。さっそく訪問したら、柴野京子さんの新刊『書棚と平台』(弘文堂)についてとても熱くて厳しい論考を書いている。でも、研究者によるかような本が上梓されたことは慶賀に堪えません。この本が切っ掛けとなって出版流通全体に活発な議論が行き交うことになればいいねぇ。ちなみに小田光雄さんの新刊『古本探究2』も同時発売ですね。両書ともまだ未読ですが、とても気になっているのです。早急に読みたいと思っています。
古本探究 2

古本探究 2

参照:続『書棚と平台』を批評する 1 - 出版・読書メモランダム