放射線/ペプチド

毎日新聞に連載中の<Dr.中川のがんから死生をみつめる 21>を読む。
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/health/20090901ddm013070154000c.html

治りにくい白血病では、骨髄移植が必要になります。この移植の前に、大量の抗がん剤を投与したり、放射線を全身にかけて白血病の細胞を根絶します。その際、血液細胞を作る骨髄の働きも失われます。この結果、「免疫力」が低下し、他人の臓器(骨髄)を移植しても拒絶反応が出にくくなるのです。いったん白血病細胞も骨髄細胞もなくし、新たに正常な骨髄細胞を注入するという考え方です。

図書館から借りた福岡伸一の『動的平衡』を読み始めたら、p38に「情報伝達物質ペプチドの暗号」という項ががあった。ペプチドと言えばがんペプチドワクチンの「ペクチド」でペクチドと聞くと僕のアンテナがピピ!っと反応する。しかし、福岡さんの文章はぐいぐい引っ張ってくる力強いものがあります。どうして、この人はこんなにも理系音痴の僕でさえ、面白く読ませる手管を仕込むことが出来たのか、出る出る本、オモロイです。エンターティメント小説よりエンターティメント。

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか