双龍と竹林七賢/免疫療法


病院の診察を終えて京都の禅寺・建仁寺、両足院に行く。
建仁寺では小泉淳作『大双龍図』、両足院では、長谷川等伯の『竹林七賢図』を拝見。
病院でのウサも多少晴れました。病院の「やすらぎ文庫」にあった川村湊の『満州鉄道まぼろし旅行』を借りる。
このところ、「ペプチドワクチン」の検索語で訪問される方が多いが、先日、NHKクローズアップ現代の特集で「ペプチドワクチン」を取り上げたのです。過去に「ペプチドワクチン」についての記事をアップしていたから、ヒットしたのでしょう。
免疫療法はとてもそそられる処方箋ですが、まだまだ、ペプチドの実用化への道は遠いのでしょうか。
理屈はとても簡単です。正常細胞に対して癌細胞にペプチドという標識があり、どちらも「僕自身の細胞」に間違いないのですが、ちょっとだけ、ペプチドという突起物というか、色というのが個々の癌細胞にあるわけ。乳がんなら、このペクチド、前立腺がんなら、こいつと、それを抽出して、ワクチンを作る。そのワクチンを「外部」から注射する。そこで、免疫機能を果たす僕のリンパ球は「ペプチド」を敵と認識せざるを得なくなる。学習したリンパ球君は「内部」にある僕のペプチド付きの癌細胞を「外部」と認識して、攻撃をしかける。
そんな戦いの処方箋が免疫療法なのです。どちらの龍がどちらなのでしょうか。
双龍は一対として考えるべきなのでしょうか。