HTLV-1(見過ごされたウィルス)

朝のNHKで病室からの中継映像で元宮城県知事の浅野史郎さんが出演していた。
抗癌剤治療のためか、帽子をかぶっていたが元気そうであった。
昨年だったと思うけれど、街のホールで浅野さんの講演を聴いた時はまさか、発病するとは想像だにしなかった。浅野さんの病名は「ATL」で潜伏期間がニ、三十年と長く、講演時には意気盛んに時局を語り、まだ講演が始まらないのに、舞台に出て口慣らしをやっていました。小咄、だじゃれをとばし、そのハイなノリにはビックリしましたよ。
講演が始まっても他の登壇者に気配りをし、司会者でも進行係でもないのに、ボードを舞台に引き出して来たり、その身軽さにも驚きました。
その講演時にも政局の話のついでにという感じでちょっとだけ病気のことを喋ったが、大体5%の発症確率なので、本人もまさかと思っていたと思います。
今日の番組は一般に認知されていない「HTLV-1」についての啓発番組で、僕も始めて知る話ばかりでした。
参照:JSPEADに詳細な情報が公開されています。
   お医者になるのは、大変ですね : 成人T細胞白血病が急性転化で入院−浅野史郎さん
3万年〜6万年前から生き続けているウィルスで現在、日本では感染者は約108万人ぐらいいるらしい。でも、発症する確率は非常に低いし、潜伏期間も長い。
そういう事情で「見逃されて」来たわけです。地方自治体で1987年頃から積極的に取り組んで来たのは長崎県母子手帳には採血の項目に「ATL」の検査がカウントされている。
ただ、国レベルではまだ実施されていなくて、これからということです。
現在闘病中の患者の方がNPO法人を立ち上げて「ウィルス撲滅」の運動に積極的に関わっている映像も流されていました。管付加代子さんが理事長をつとめています。
http://opac.libnet.pref.okayama.jp/OKALIB/servlet/search.detail_list?tilcod=1009811105649