ごめんなすって、あっし、ブログをはじめました!
平戸文学探訪 宇能鴻一郎 『鯨神』 :
- 作者: 宇能鴻一郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1981/07/10
- メディア: 文庫
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- 作者: C.W.ニコル,C.W. Nicol,村上博基
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1992/12
- メディア: 文庫
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ミクシィを退会するときの心残りの一つがマイミクさんの記事を読むことが出来ないということでしたが、これで、そんな懸念もなくなりました。
当初はブログも推敲された跡が窺い知れるエッセイ風、論考風と言った他者に発信する視点が先行した「日記にあらず、公開日記」とも言い得る長文の発信圧の高いものが多かったですねぇ。
今ではそれが140文字のtwitterに取って代わったみたい。
「Blog」としてこの十年ネット公共圏(僕はとうとうマッカーサーの占領2000日を越えてしまいましたw)は様変わりしました。
例えば水村美苗の『日本語が亡びるときー英語の世紀の中でー』で言及されている<普遍語>、<公用語>、<国語>、<現地語>、という緊張感の言語空間で鍛えられて<新しい言語>としての<ネット語>は英語の一人勝ちのような様相を呈し、<普遍語>=<英語>の進行はより加速している。
ただ、いわば<辺境>に生まれたこの国の人々は二重言語者と生きることが、むしろ僥倖として、より翻訳不可能性にアクセスする<文体としての言語>が磨かれていくかもしれない。
ネットの「ブログ」が<普遍語>に拮抗する<言語空間>を形成する異端の一つとして、意識化して言葉を紡いでもいいかもしれない。
まあ、これから始まる加賀屋弥十七さんの「六畳日記」が
どんなパフォーマンスをするかわからないが、楽しみです。
デビューの記事は映画『コープ』にまつわるものですが、<クジラ・イルカ>問題は堂々と<普遍語>で侃々諤々やって欲しい。
http://ysik17.blog134.fc2.com/blog-entry-1.html
http://ysik17.blog134.fc2.com/blog-entry-2.html
http://ysik17.blog134.fc2.com/blog-entry-5.html
文学としてメルヴィルの『白鯨』を<普遍語>として生みだしているのに、この国で近代文学として発表された<クジラ文学>はあったかと思いめぐらしたら、ありました!官能小説家としてあまりにも有名になったから、うっかりしていましたが、
宇能鴻一郎の『鯨神』ですよ。芥川賞の受賞作でもあり、監督:田中徳三、脚本:新藤兼人、本郷浩次郎、勝新太郎で1962年に映画化(大映)されている。
この映画『鯨神』と『コープ』の二本立て上映をするパフォーマンスがあってもいいし、名作『鯨神』を英語で翻訳する出版企画が色んなところから、あってもいいと思う。
実を言えば、ポルノ小説家として宇能鴻一郎は大好きでした。独特の文体でしたねぇ。
僕より十歳年上ですが、どうしていらっしゃるのでしょうか。