電子書籍元年か?


http://www.sankeibiz.jp/business/news/100710/bsg1007100503005-n1.htm
サーチナ-searchina.net
教育現場の学校図書館を初め「図書館」も早急に電子書籍に対応したシステム作りをすれば、ドラッカーではないけれど、「顧客に感動を与える組織」としての「新しい図書館」への飛躍が出来るかもしれない。
「地域の情報センターとしての図書館」でありながら、世界とつながるそんなネットワークに特化した図書館です。
これも「図書館」から届いた佐々木俊尚の『電子書籍の衝撃』を今、読み始めています。

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)

日本でこの取次中心の流通システムが確立している状況の中では、出版社も取次に遠慮して、電子ブックになかなか本を提供してくれません。もちろん、出版社の側も「電子ブックが普及して紙の本が売れなくなっては困る」というジレンマを抱えているわけですから、ますます電子ブックに本を提供しなくなるわけです。
 結果としてリブリエはスタート時点で用意できた電子ブックの数がわずか数百点、しかも六十日しか読めない貸本形式といういびつなサービスになってしまったのでした。
 スタート時に九万点をそろえ、しかも九・九九ドルと激安で、なおかついったん購入した本はキンドルでもパソコンでもケータイでも読めるようにしたアマゾンのプラットフォームとは天と地ほども異なっています。
 日本で二〇〇四年に電子ブックの市場が立ち上がらなかったのは、当然すぎるほど当然でした。
 しかし当時と今では、出版社を取り巻く状況は激変しています。雑誌の市場が急落し、大手出版社の中には赤字転落して経営難にあえぐところが続出してきました、このまま紙にしがみついてももう未来はないということが徐々に認識されるようになり、「進むも地獄、戻るも地獄」という事態が進行しています。
 そのような状況の中で発売されたiPad。そして間もなく日本語版が登場するといわれているキンドル。これが日本の出版業界を一気に電子ブックへと進ませる大いなる黒船となるのは間違いありません。ー佐々木俊尚著『電子書籍の衝撃』p129ー

佐々木俊尚
電子出版ははたして儲かるのか?(1): たけくまメモ

刑務所図書館―受刑者の更生と社会復帰のために

刑務所図書館―受刑者の更生と社会復帰のために