むしょうに読みたくなる

退屈論 (シリーズ生きる思想)浪華の古本屋 ぎっこんばったん森崎書店の日々 (小学館文庫)コルシア書店の仲間たち (文春文庫)

昔日の客 (1978年)

昔日の客 (1978年)

1998年は須賀敦子さんのなくなった年ですが、前日に書いたようにお茶の水の医科歯科大学附属病院に僕は入院していて、時たま神保町に出かけました。同室に大正7年生まれのお爺さんがいて古本好きで外出ついでに本の購入をよく頼まれました。当時、古本屋をやっていたM氏が見舞いに来てくれて、これから須賀さんの見舞いに行くんだと言っていたが僕の放射線治療が終わった春、須賀さんは旅立った。大正生まれのお爺さんは老母と同年ですが、亡くなりました。合掌。
地元の図書館の「リサイクル棚」に小谷野敦さんの「退屈論」があったので、頂戴して「退屈しのぎ」に読み始めたら、面白くてやめられなくなった。古本、リサイクル本って思わぬ出会いがあることが多い。むしろ、新刊本の方が「退屈な本」が多い気がするとイヤミを言ってみたい気がしますねぇ。