ニッポン泥棒

ニッポン泥棒

ニッポン泥棒 (カッパ・ノベルス)太陽を盗んだ男 ― オリジナル・サウンドトラックアングラインターネット裏用語事典 (Forest computer books)
先日、病院ボランティアの方が本を移動台車に積んで病室をめぐり僕は大沢在昌の『ニッポン泥棒』を借りて読みました。
単行本ではなく文庫本(上・下)ですが、偶然にもエル・ライブラリーの古本販促台車に『ニッポン泥棒』が棚差しされている。
何か、スタッフが『ニッポン泥棒』を前面に陳列してしまう気持ちが分かる気がする。
この本はエンターティメントですが、小田実の全体小説に大藪春彦のハードボイルドを加味した『アングラインターネット裏』小説とも言っても良い。
様々な世代の人々が登場してそれぞれが「世代論」をイシューする。その語り口が多分にクリシェなのですが、クリシェだから、世界を脅かすソフト開発の「キーワード」のピースの一つになり得る。
このソフトアプリケーションは「核」のようなものですねぇ。
映画にもなった沢田研二の『太陽を盗んだ男』も思い出しました。

淀川を 本積み走る 台車舟 くわらんかぁー、よみらんかぁー