村上春樹/トニー滝谷

レキシントンの幽霊 (文春文庫)

レキシントンの幽霊 (文春文庫)

レキシントンの幽霊』収録の村上春樹著『トニー滝谷』を読む。
映画化された小品ですが、滝谷家の父と子の戦中、戦後のこの国の記憶、歴史をダンシャリ(断捨離)的に検証する作業をハルキは作家としてトレースし、現在進行系で「歩行」していると言って良いのではないか。
トニー滝谷の「記憶」は削ぎ落とされる。