[音楽]午前4時半/涙くんさよなら

「ここはホテルではなく戦場です。」
自宅でオシッコサインで目覚める。
地元の薬局で購入した「透明尿器」(コ・ボレ〜ヌ)を初体験。
簡単で便利がいいねぇ。もっと早く使うべきであった。
色も量も瞬時に判断出来る。約1回100ccぐらいで1000cc入る。一階のトイレに行くトラブルがすべて解消しました。

ところで、今回の病棟は整形外科の患者さんたちが主流でガン患者がメインの病棟階と雰囲気が違っていました。
僕の隣は184センチの16歳のフィリピンの少年。
日本語も英語も多少,喋れる。彼が元気が良くて夜更かしするわけです。消灯が午後10時に合わない。無理もない。他の病室をしょっちゅう訪問する。僕の四人部屋は爺ばかり。
面会時間にママ、兄弟姉妹がやって来て病室で一家団欒の夕食会をする。僕が退院した前夜は小学生の妹(多分)、弟が本の朗読をする。
何語だったんだろう?タガログ語ではない。公用語、国語は「ピリピーノ」なのですか?
僕は意味がわからないからこそ、むしろ心地よい音として耳を傾けることが出来たのですが、窓側の動けないお父さんがナースコールを押して病室を変わりたいとダダをこねた。
お父さんところにもよく喋るお母さんが毎日見舞いにやって来る。
僕としては意味がわかるからこそむしろ耳障りなところがある。
このお母さんとフィリピンの少年は話しもする。
こちらの一家団欒のシュウマイ弁当のシュウマイを少年に差しれしたりとか。でもお父さんは身体が思うように動かないし意味不明の言葉が乱舞する状況に耐えられなかったのでしょう。
「師長を呼んでこい!」になった。師長は仕事中ってw来なかったけどねぇ。夜勤のナースの伝言は今、病棟は一杯で、個室しかない別料金で一万七千円。今晩はもう遅いから部屋替えは無理です。
やり取りを聴きながら僕は含み笑いしていた。
子供達、ママは何となく状況が理解出来たが動じないでひとしきり「朗読」を終え、面会時間8時ギリギリに退場しました。
カーテン越しの、ひょっとしたら聖書の一節だったかもしれない。
「朗読」の声がとてもチャーミングでした。
哀しいことにお父さんには耳障りだったのでしょう。
翌日、僕は退院したわけですが、師長がエレベーターまで送っくれて「お出迎えの人はいないの?」て聞くから、ハードボイルドよw、一人で入院し、一人で去る。そんな気障なセリフを吐いて病院をバイバイしました。だけどバックは重たかった。10キログラムは越えていたねぇ。家に帰ったらバタンキュウですよ。
心はハードボイルドでも身体はメソメソ涙くんで、又、オシッコサイン。入院時、尿と通じの報告をするのですが、毎日、15回と5回の「頻尿、頻便」。
それでは、桑田佳祐の「涙くんさよなら♬」
http://www.youtube.com/watch?v=anZ5QgFTja4