支え合いマップ

先ほど退院しました。昨日急遽隣の病室に入院した60代前後のがん患者の男性が僕のところに来て話しをする。担当医に余命2年と宣告されたとのこと。このまま治療を継続するか、緩和ケアを選ぶか、自己決定しなければならない。ずーと悩んでいたのでしょう。会ったばかりの僕に聞いてもらうことによっていくらかでも、助けになったなら僕もちょっぴり救われる。
午前6時前に真っ暗のデイルームに行ったらソファに布団を持ち込んで寝ているヤツがいた。「あいつだなぁ」と思ったら案の定。病室で眠れなくて掟破りしたのでしょう。彼は40代で抗がん剤治療を入院でやっている。もう30日も継続中。面白い男で担当医と喧々諤々やっている。抗がん剤点滴の休みの合間に高野山に行ってお坊さんと問答したりした。抗がん剤を扱う先生が確たる処方根拠があって説得する言葉を持っていない。それは仕方がないことだ。僕は言う。プラセボ効果30%に毛の生えた程度しか勝算がない臨床現場で戦っているのだから担当医に過剰に期待するのではなくて参照する程度でいいのではないか。
後は君や僕の哲学(生き方)で治療計画を決めるしかない。
だって「がんの正体」すらわかっていないんだから。
暗闇の中の問答は声となって廊下に又、響きわたったかもしれない。ゴメンねぇ。
ところで帰宅したら老母はベットの中。
やはり地域の「支え合いマップ」は必要です。
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