水腎症

垣添忠生本によると(旧版p110)

前立腺がんは骨のほかにはリンパ節に転移を起こすことが多い。骨盤内のリンパ節がいくつも侵されてリンパ液の流れが障害されると、脚や陰嚢、下腹部にムクミが生ずることがある。ここまで進行してしまうと、腎臓から膀胱に尿を送る尿管もがん組織にまき込まれて尿の流れが障害されて水腎症*1を起こし、腎臓の働きが低下する場合もある。

僕の場合は1997年12月、前立腺がん発見時にすでにリンパ節転移があったステージDー1だったのですが、その当時は足のムクミ、痺れはなかった。同室の同病の患者には目で見ても痛々しいほどのムクミや痺れがあった。
でも今回は13年前になかったムクミや痺れがあるわけです。気になって尿検査もやってもらったが、綺麗でした。水腎症って耳慣れなくてよく知らなかったのですが気になりますねぇ。

*1:前立腺がんや前立腺肥大症によって膀胱から尿道への尿の流れが障害された状態が長く続くと、無理に排尿をしようと膀胱が努力を続けるうちに膀胱内圧が高まってくる。この影響で、腎臓で作られた尿が腎盂から尿管を通じて膀胱に流れ込むのが障害されて、腎盂や尿管も拡張し、尿が停滞してきた状態を指す。両側に高度の水腎症が生ずれば、腎機能不全、尿毒症も起こり得る。