久坂部羊著『廃用身』

廃用身 (幻冬舎文庫)破裂神の手(上)無痛 (幻冬舎文庫)まず石を投げよ大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す (幻冬舎新書)幾度目かの最期 (講談社文芸文庫)日本人の死に時―そんなに長生きしたいですか (幻冬舎新書)
「廃用身」って「臓器移植」の問題を逆向きに仮託して、必要なものを移植ではなく不用なものを切除すると言った仮構をエンターテイメント小説として仕掛けたのか、
表のメインテーマは「老人介護」ですが、「廃用身切除」治療・介護の方が医学的にも社会的にも「臓器移植」より問題が少ないように思う。Amputation(切除)ケア(介護)で「Aケア」処方なのです。
編集から色んな工夫が散りばめられていますねぇ。久坂部羊の本はこれで二冊目ですが、他の本も読んでみたい。
何故か、久坂葉子の文庫がヒットしたが、久坂部さんは解説を書いている。久坂部羊ペンネームは久坂葉子から拝借なんだ。
http://book.asahi.com/clip/TKY200901130226.html