新潮現代文学

『新潮現代文学』は全80巻で80人の作家が収録されている(1巻の川端康成から80巻の古井由吉まで)が先日亡くなった小松左京の巻はない。筒井康隆(78巻)、星新一(67巻)は収録されている。70年代を一区切りに戦後作家を鳥瞰すると80人で殆ど網羅されるのでしょう。
ところで、安部公房の「砂の女」の流れで未読だった『密会』を苦労して読了しました。暑さが倍加しましたよ。
安部公房の小説は当然ながら密室に閉じ込められたような「息苦しさ」がある。この「密会」は特にそうですねぇ。
病院が舞台なのです。それはそうと小松左京の『日本沈没』も未読です。ベストセラーになった当時、ベストセラーだったから読む機会を逸失したのです。
古本屋情報によれば、文学全集が売れないみたいですねぇ。端本を50円ぐらいにしても動きが悪い。