京都ジュンク堂

◆昨日(6/24)、京都ジュンク堂に寄りました(旧ブログ転載)。三階のチクマ学芸文庫で大槻文彦『言海』を見る。先日、毎日新聞の書名コラムで文庫になった「言海」のことを書いていたのです。2200円也。だが、哀しいかな、老眼をしても、読むのに苦労する。でも、学芸文庫は書名だけ見ても愉しい。もし、ブレッソン『シネマトグラフ覚書』が復刊すれば、このシリーズの一冊本として発刊されるのであろう。例の通り習慣で、哲学、思想コーナーに移動、森岡正博さんの『無痛文明論』の六刷りが平台に三冊陳列されている。こんなにぶ厚くて、高い本が先日行った丸善ともども、平積み、メンチンと新刊の期限を越えて、陳列されている。ロングセラーの仲間入りをしたわけである。著者はベストセラーズになる売れ様より、ロングの方が嬉しいものらしい。森岡さんは自前のHPで歓びを素直に表現していた。◆このサイトはファンサイトにもリンクしているし、テーマー別のBBSも面白い。情報の収集にも積極的で、例えば、『無痛文明論』の書評でも、プロ、アマを問わず、ネット上での書込みまで、分類整理して、「張り付け」ている。ぼくのbk1での拙レビューまである。悪意であれ善意であれ、沢山のデーターが収録されている。りんごさんというファンの方は全国の本屋さん、図書館を渉猟しながら、『無痛文明論』をメインに森岡本の棚情報を報告している。そのあまりの執念に感心して、ぼくも時々、本屋に寄ったときは、森岡本に目がいって、「りんごさんのサイトにレポートカキコ」してあげることにしているのです。でも、かような本が堅実な売れ行きだと言うことは、あまり良い話題のない出版状況ですが、嬉しい。良い気持ちになったついでに、同じ三階で66人の一人として僕も書いた『熱い書評から親しむ感動の名著』の棚に移動すると、平積みされていた。七冊もある。平台から凸になってエラク目立つ。これをどう解釈するか?です。重版が平積みされているのなら、問答無用で万歳するのですが、初刷りですから、考えてしまう。売れなかったなら、日々新刊は二百点以上もあるのですから、無名の本は即返品です。平積みされていることは感謝すべきなのでしょう。
◆7/15にジュンク池袋店で中条省平さんとのトークセッション企画があることだし、本書を多少なりともパフォームしているのかな?そうなら、大阪本店の喫茶室で、同様にトークセッションをしないかなぁ…。大阪なら、例えば、森岡正博さんに「書評について」話してもらう。だって、bk1の投稿書評に森岡さんは多大な関心を寄せているはずですから、森岡さん自身もbk1に書評を書いている。すばる舎さん、良い企画だと思いますよ。京阪神近辺に結構、本書に書いている評者の方が多く、盛り上がることは間違いない。