青木淳悟

“保坂和志さんが掲示板”で新潮10月号に収載されている青木淳悟新潮新人賞受賞作家)の書き下ろし第一作『クレーターのほとりで』を、尋常でないオススメをしているので、気になって読んで見ました。 保坂さんは、こんな小説読んだ記憶がない。とまで、言っています。

病んだ精神病的、犯罪者的な想像力でなく、まさしく文学とか芸術でしか現れてこない想像力であるところが、本当に凄い。

◆こんなフレーズを目にすると読まざるを得ない。読みました。ぼくは、確か世界一の大長編を構想して(全88巻ではなかったか…)十何巻目で物故した半村良の『太陽の世界』(角川文庫)を愛読しており、誰かこの壮大なドラマを引き継いで書いて欲しいなぁと、思っていましたが、読み始めてから、すぐに、そのことを思い出しました。