自己家畜化

/そして生態学の基本原則として、自然状態では生物は環境収容力を超えるこえることはできないというものがある。ただし人為による家畜化を伴えば、環境収容力を取り払える。現代人は科学技術の力で自らを家畜化したために、五十九億という個体数を誇っているが、一万一千年前に農耕が始まる以前は、一千万人を下回っていたと考えられているが。》−河合信和著『ネアンデルタールと現代人』p123−

 自己家畜化しか、延命はないのか、家畜化を厭うのは簡単だ。でも、生権力のエリア以外で“生きる”を選択することは、常に、死と暴力に曝されるであろう。進化の法則で言えば、自己家畜化が自然の流れなのであろうか、それに抗うということは、“死と表裏一体の生”なのでしょう。百億人という人口爆発まで行って、それから、出生率が減じて、人口減に反転するのでしょう。そうなれば、より家畜化が顕在化するでしょうね。クローン人間の御登場っていうわけ。
 ネアンデルタール人は、そんな自己家畜化が出来なかったから、消えていったのか…。