本日、文学フリマ

kingさんが、本日、秋葉原文学フリマにブースを設けて出店するのですが、旧ブログでkingさんの『後藤明生論』に触れたのですが、ちょうど、好い機会ですので、移動貼り付けします。尚、同人誌と一緒に、『後藤明生試論』もプリントして持参するつもりだとのことです。⇒『詳細はここで』
kingさんから旧ブログで六月頃、長文のコメントをもらいました。新ブログにコピペしました。彼は卒論で『後藤明生論』を書き上げ、学内で評価もされましたが、いまだ、ネット上にも公開していません。ぼくも読みたいのですが、現在のところ、後藤明生に詳しくないので、「猫に小判」になってしまいます。ひょっとして、後藤明生論に反応する方がいるんではないかと、思ったしだいです。

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 ◆kingさんの書評を楽しみにしている人はぼくだけでなく、沢山います。
春風社」の代表である三浦さんも=港町横浜よもやま日記=にkingさんのレビュー「中二階」を読んで、早速、買ってしまったとカキコしていましたね。後藤明生が卒論とは面白いです。
 去年、京大の学園祭で保坂和志の講演を聴いたのですが、小島信夫、森敦に関連して、保坂和志さんが後藤明生にちょいと、触れました。kingさんの卒論を読んでみたいですね。ネット上に公開していたら、いいなあ…。
 『磁力〜』はまだ、読んでいません(笑)。早く読まなくては…。
葉っぱ64
(2004-06-18 23:41:45)

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 ◆春風社のサイトを見てきました。三浦さんは書評本にサロイヤンについて書いてる人だったのですね。サロイヤンは小島信夫も訳していて、ちょっと気になる作家です。
 後藤明生は栗山さんも読まれてますか? そういえば日野啓三を追跡して読んでると言うことは、古井由吉阿部昭など内向の世代あたりは同世代の文学だったんでしょうか。
 後藤明生はその方法的な小説構成や、滑稽さを体現する文体、どこへ行くかわからない迷宮のような叙述、それに何より、彼の世界に対する認識がとても気に入っていて、自身も含めて喜劇として世界を認識するその姿勢は希有ではないかと思います。日本文学のなかで「文章を読んでいるだけで頬が緩む」作家の一人です。
 卒論は一から自分なりの「挾み撃ち」の読みを考えた部分と、「壁の中」「吉野大夫」「首塚の上のアドバルーン」あたりのこれまでほとんど論じられていなかった後期作品を「対話」「引用」「模倣」「読む=書く」「現在性」といった観点から論じる章と、バフチンドストエフスキーセルバンテスなどの小説概念をひっくるめて短くまとめた部分とで計二百枚くらい書いてあります。付録を付けると四百枚を超える分量になります。
大学のサイトに載せるという話があるのですが、テキストをどこに送ればいいのかわからず、まだ載ってません。お読みになりたいのであれば、直接メールでお送りします。
 そういえば、この卒論は学科で二人出る優秀賞をもらいました。その副賞の図書券一万円で、「磁力〜」の二巻と三巻を買ったのです。そういう意味で、ちょっとしたつながりがあったりします。
 保坂和志小島信夫にはたびたび言及するのだけれど、その後継筋にあたる後藤明生についてはほとんど言及していないのが気になっていて、確認した限り「生きる歓び」のなかで一度出てくる程度でしかありません。たぶん評価が低いんでしょうが、保坂和志はどういうことを言っていたのでしょうか?
king
(2004-06-19 20:54:18)
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挾み撃ち (講談社文芸文庫)小説―いかに読み、いかに書くか (講談社現代新書 (684))首塚の上のアドバルーン (講談社文芸文庫)書くことの戦場 後藤明生 金井美恵子 古井由吉 中上健次中二階 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)