見て楽しい、考える雑誌
◆新潮ムック雑誌『養老先生と遊ぶ』とユーラシア旅行社隔月刊『風の旅人・13号』を購入。養老さんの雑誌にはとじこみ特別付録として『13歳からの「バカの壁」』があったので、切り取って、車中で読みましたが本家の『バカの壁』と違って誤読する危険はありませんね、本家の概説ではなくて、まるっきり違う語り口で噛んで含めるように「バカの壁」「脳と身体」、「関心/無関心」について、分かりやすく説明してくれています。ゴキブリとカブトムシの例えはいいですね。しかし、「たけしの青春」でフォト・アルバムをアップしたり、「養老脳」MRI画像公開、ヒゲボソゾウムシのおちんちんの色々を拡大アップしたり、池袋ジュンク堂での「養老孟司書店」の店長のレジ打ち写真。養老先生を遺影にした模擬葬儀、安楽死を考えるために「安楽死の先進国。オランダ」まで行ってのオランダ医師との対談とか、高橋留美子と漫画交歓。一冊のムックに収録された記事と写真の多様さはワンダーランドで養老先生と遊んだ気になります。まだ、全部読んだわけでなくて、パラパラ捲った段階ですが、車中とか、公園とか、喫茶店で脱力状態のときに読みたいので、お預け。こういう雑誌は少しずつ読んで楽しむものですね。大きなスレは〓虫〓解剖〓身体〓脳〓まんが〓旅〓死です。リアル書店では山積みになっているはず。立ち読みして捲って下さい。欲しくなりますね、
◆『風の旅人・13号』は=生命系と人類=特集です。この雑誌にも養老さんは連載を持っている。「大いなる錯覚と、ヒトのしあわせ〓」。セバスチャン・サルガドの写真と文、中村征夫/東京湾、野町和嘉/アンデス・神々の山嶺、水越武/聖なるバイカル湖、中藤毅彦/NEWYORK、と、まずこの雑誌では写真を見ることから始めますね、文の方は、後でゆっくりと飛び飛びに読むのですが、この雑誌のコンセプトとして執筆者は連載として書き続けることが要請されているみたい。風の旅人 (Vol.13(2005))
連載執筆者:日高敏隆/岩槻邦男/安保徹/杉山正明/河合雅雄/川田順造/川本三郎/佐伯啓思/保坂和志/茂木健一郎/樺山紘一/酒井健/養老孟司/正高信男/白川静