良性発作性頭位眩暈症

いつか王子駅で

いつか王子駅で

 レンタルビデオ『下妻物語』を見ました。DVDは全部借り出して、ビデオしか残っていなかったのです。いや〜あ、面白かった。映画ってまだ色々なことが出来る映像メディアなんだと再認識しました。原作の嶽本野ばらの野ばらワールドとしか言いようのない誰も入り込めないフレームにロリータの深田恭子とヤンキーの土田アンナはズボリとハマっていたな。突然でビックリしたのですが、アイドルから見事にミュージカルスターに変身した本田美奈子がなくなったんですね。(合掌)*1
 彼女は王子の成徳短期大学付属高校に通っていたんです。デビューして堀越学園に転校したわけなんですが、深田恭子もデビュー前後に成徳から王子中央警察署を右手に王子駅に向かう道で三、四回ほど会ったことがありますね。(勿論、見ただけで、何で深田恭子と思うのかと言えば、デビューして有名になって王子で生まれ育った若者達に、ここが深田恭子のマンションだったんだと教わったからです。数回しか会っていないのにちゃんと記憶にインップトされていたと言うことは、それだけ彼女が輝いていたということでしょうが、今回、『下妻物語』を見て、やっぱしあの子だったと再確認しました。あんな風にいつも背筋をぴ〜んとしてセーラー服だったと思うなぁ、でもバロックのような荘重で雄大な生真面目さとは無縁でロココ風の軽快な歩き方でありました。というのはこの映画での桃子に対する描写ですが、その当時も似た歩き方をしていたと思います。だから、やっぱりあの少女だったと…。
 映画の話から脱線しました。堀江敏幸の『いつか王子駅で』ではないけれど、結構、王子は長い間住んでいたもんだから、脈絡なくヘンなことを連想しますね。映画の方はDVDで鑑賞して下さい。今、公式HPを見たら僕より年上の筒井康隆がオススメコメントをしています。多分、年寄りでも鑑賞に堪え得ると思います。ヤンキーの土田アンナもいい味を出していた。二人とも他の女優では考えられない程の噛み合わせでした。
 今日、病院で検査してもらいましたら、「良性発作性頭位眩暈症」と診断されました。突発性です。だから、原因はわからない。色々なことが重なって目が回ったのでしょう。気にすることはない、ということでした。ご心配をおかけしました。未経験の大揺れでしたので、思わず、119番していたのです。
 しかし、王子で有名だと言えば故小渕恵三さんですが、お見かけしたことはなかったです。あ!そうだ、ハードボイルド作家の生島次郎がいましたね。
本田美奈子さんについては『レ・ミゼラブル』に出演している史桜さんが想いを吐露しています。