パスタと小咄

 地元でパスタの美味しい店を見つけました。若いシェフのブログがあり、やる気満々の想いが伝わります。さっそく、ランチパスタを昨日オーダーしましたが、少し堅めかもしれないが、イケル。
ただ、僕はワインには疎いのですが、ワイン好きの人には穴場のイタリアンレストランですね。ちょうど、図書館の斜向かいなので、図書館で借りた米原万里の『必笑小咄のテクニック』をニタニタしながら、食後の珈琲を飲みましたがランチサービスの珈琲なのに量がたっぷりでこくがあり文句なし。必笑小咄のテクニック (集英社新書)

新任の教師は担当するクラスの生徒たちに「まぬけのモイシャ」とからかわれている少年のことが少々気になった。休み時間になぜそんな呼び方をするのか生徒たちに尋ねる。
「だって先生、こいつ本当にまぬけなんだ。サイズの小さな十セント硬貨と大きな五セント硬貨を出して好きなほう取りなって言うと、必ず五セント硬貨のほう取るんだもの」
 そう言うと少年はポケットから硬貨を取り出してモイシャに選べと促した。モイシャはいつもの通り五セント硬貨のほうを選んだので、教師は驚いて、なぜそうしたのかと尋ねると、モイシャは答えた。
「こっちのほうが大きいんだもの」
 放課後、教師はモイシャを呼び止めた。
「五セント硬貨はサイズが大きいだけで十セント硬貨のほうがたくさんものを買えるってこと、まさか本当に分からないの?」
「そんなこと分かってますよ」
「じゃなぜ五セント硬貨のほうを選ぶの?」
「だって僕が十セントを選んだりしたら、ヤツら僕にお金くれなくなるもの」ー17〜8頁〜

 パスタと小咄は合いますね、勿論、落語と蕎麦、饂飩屋は定番だし、麺の捏ね具合と小咄の仕込みと似たようなコツがあるのでしょうか、