やっぱし僕はフェミニズムの素人だなぁ…。

 双風舎谷川社長の叱言メッセージについて考えていたら、macskaさんの上野千鶴子氏『バックラッシュ!』掲載インタビューのバックラッシュ性に遭遇しました。上野さんに対する痛い批評は、「軽々しく男女平等」って言うなよということでしょうが、「ジェンダーフリー」の全方位外交的な鋭敏さに対して、ヘテロ性別二元論の鈍感さを難じているのだと思いますが、僕の読解は当然セクシュアルマイノリティは性別二元論の中に包含されたものであるという自明の思いこみがあったみたいです。上野さんはそんな鈍感な人ではないだろうという思いこみですね、やはり僕は女性学、フェミニズムジェンダー・フリーに関しては不案内だなぁと、改めて汗をかきました。
 masckaさんの論考は非常にわかりやすくたっぷりと勉強をさせてもらいました。美徳の不幸さんとのやりとりも面白かったです。ただ、膨大なコメント欄は凸凹悪路でとても走破出来ませんでした。今日が初めてmacskaさんのブログテキストを読ませてもらったのですが、これから時々訪問させてもらいます。そうそう、仲正昌樹著『ラディカリズムの果てに』のラディカルなコメント改竄も読みました。
 ブログを運営しているmacskaさんの本書収載のテキスト小山エミ『「ブレンダと呼ばれた少年」をめぐるバックラッシュ言説の迷走』では上野さんを補強、支えている。その後に本書のインタビュー記事『不安なオトコたちの奇妙な<連帯>』を読んだという経緯があるものの、それにもかかわらず、ほっとけないと、ストレートに上野千鶴子さんに対する疑念をぶっつけ批評する行為はとても健全なものを感じました。すごく公平な論及で、本書の小山エミさんのテキストとネットのmacskaさんのテキストと整合性があり、あぁ、この人は自分の言葉に厳しい人だと思いました。
ブレンダと呼ばれた少年―ジョンズ・ホプキンス病院で何が起きたのかブレンダと呼ばれた少年