4コマ哲学教室

4コマ哲学教室旅人
反社会学講座』を出版したイースト・プレスの4月頃に発刊されたものですが、図書館の新刊棚で見つけました。いや〜あ、面白かったというより、恥ずかしくも多少、目がうるうるしました。え!サルでもわかるノリの哲学入門マンガのようなもので、感激したって?失笑されるかもしれないが、相原コージの4コマは4コマとして完結ではなくて、4コマの部分を一気に流れで読み切るべきでしょう。
 哲学入門書という装いを取りながら、浩とブタ公の壮大な物語になっている。一歩はずれるとうざったいものになるのに、そんなうざったさはない、
 浩 「俺はさ/本当の自分を見つけるために生きているんだよ!」
 ブタ公 「本当の自分なんてものはないよ/自分がイケていないことの理由を 今の自分が本当の自分じゃないからなんてところに求めること自体がすでにイケてないんだよ/そんなイケていない今の自分こそが本当の自分なんだよ」
 最後にケツメイシのアルバムを紹介しているけれど、どんなアルバム?しかし現役の某高校で政経・倫理を担当している南部ヤスヒロさんは本書を倫理の副読本として企画したものですが、こんなテキストで授業を受けたかったですね。この先生、競輪がすでに生活の一部というほどのギャンブル依存症らしいですが、ちょいと、やばいかなぁ…、でも幸にも生活に破綻を生じていないとプロフィールに書いていたので、その微妙な揺れるポジションが生徒の進路指導、教育相談に生かされるかも…。