第四歩目の助走(胴体着陸)

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)
 全日空機が胴体着陸ですか、そもそも、竹内薫の『99・9%は仮説』(光文社新書)によると、「飛行機が飛ぶ仕組み」なんてのは、よくわかっていないんですって、その本当の原因はさまざまな経験則による推測に過ぎないのです。工学の世界はそういうものです。
 どうやら、「仮説」の上に乗っているらしい。 でも、そう言っちゃえば、身も蓋もない。
 第7章の「相対的にものごとを見る」で、スティーヴン・ホーキングと僕たち普通の人々との世界の見方の違いについて書いているのですが、つきつめれば、そもそもものが実在することさえ「仮説」になってしまう。でも、飛行機が飛ぶことを信じられないと不安で仕方がない。少なくとも、クルマが道路の上を走ることが出来るのは信じることが出来る。99・9%の人が信じれば安心です。これが実在論
 でもホーキングは実在論の世界に生きていないのです。「実証論」の世界。大部分の人間が共有している実在仮説をあっさり否定しちゃっているとのこと(207頁)。どうもこのあたりになると、僕の理解が届きませんがね、
 ただ、小さい頃から思っていることは、ということは、半世紀以上ですが、「僕はひょっとして記憶喪失に罹った火星人ではないか」という疑念はありますね。又は誰かの夢の欠片の断片かっていうやつ。
 第四歩の助走テクストは離陸できないですね、若いツバメなんて、ツバメはなんで飛ぶんだろう、疑念がないから飛べるんだろうね、