国家とはなにか
- 作者: 萱野稔人
- 出版社/メーカー: 以文社
- 発売日: 2005/06/17
- メディア: 単行本
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http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20070727/p1
http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20070730/p1
追記:再び生田さんへの応答と謝辞 - Arisanのノート
◆言い換えれば、上山和樹が語ったような「公」や「社会」の像に、生田の考える「連帯」の構想がほんとうに見合うものなのか、ということである。
◆生田のこの論文では、彼のいう「国家・会社・家族」のうち、後の二つについては非常に深い分析が展開されていると思うが、「国家」に関する部分、つまり政治的な運動体の権力構造の分析については、まだ甘い部分があるのではないかと思う。
◆いまや現実には、この「自足」という虚構性の維持さえ不可能なところに、フリーター的な生は追い込まれている。加害性を否認することによって強化される構造的な締め付けは、フリーターたち自身の身を締め上げているのである。
この三点は確かに気になるところです。
ところで、昨日、生田さんのHPにアップされている長文なテクスト『口実としての「自己責任」論』で取り上げられていた田川健三の『イエスという男』(三一書房)が近所のブックオフの百五円コーナーにあったのには、驚きました。もう、絶版でしょう。勿論、買いましたよ、ついでに単行本を持っているのですが、柄谷行人の『日本近代文学の起源』(講談社文芸文庫)もありました。どちらも美本で何か申し訳ないような気分になりましたね。
追記:「国家について」萱野稔人×生田武志のトークイベントを「FF」で企画して欲しいですね、会場はやむなく中止になった、こちらでも、リクエストです。関西の僕は参加は出来ないけれど、面白い企画だと思います。