縁起の良い「生命」

 僕が昨年度のベストスリーにランキングした福岡伸一の『生物と無生物のあいだ』をネタにしたマル激トーク『生命について』を聴きながら、病院に行って診察。多少数値が上がっていたが、いまのところ問題ない。担当医の画面に「多少↑?」のコメントがついていたので、先生に「はてなマークがついていますね」って、「ということは、何ともコメントできない?(はてな)なんだ」って言ったら苦笑いしていました。
 ジタバタしても仕方がないので、ず〜と、福岡先生の示唆に富む「生命について」の話を聞いていたわけです。そのトークで、宮台真司アイザック・アシモフの『生命と非生命のあいだ』(ハヤカワ文庫)について語っていた。僕は読んでいなかったんですよね。1960年代、70年代は、結構、SFが好きで、ハヤカワで箱入りのSF世界全集が刊行されたとき、予約をしたぐらいだったのですが、アシモフのこの本は知らなかった。そんなことを思いつつ、病院の地下にある「やすらぎ文庫」(患者やスタッフの人たちが寄蔵した本)を覗いたら、何と、カバーもちゃんとついている装丁もしっかりしている、この文庫がありました。奥付を見ると、昭和53年10月31日発行の初版でした。
 やっと縁起のよい出来事にめぐりあいましたね(笑)。